本記事ではポケモンカードを描かれているイラストレーターさんを紹介します。
今回に紹介するのは、きりさき氏です

どのようなポケモンカードを描いているか

きりさき氏の描かれたポケモンカードは以下のカード検索で確認できます

 

 

氏はポケモンのイラストも描いておられますが、マリィ、ウォロ、カイ、アセロラなどのキャラクターのイラストが多いのが分かります。
どれもこれも有名なカードです。

 

 

 

 

 

 

氏は専門学校在学中から少女をメインモチーフに作品を作り続けています。例えば、2016年に『第4回ヴァニラ画廊大賞』で大賞受賞した作品は、刺青と眼帯の半裸少女が、ドスと首の千切れたぬいぐるみを手にして荒廃したゴールデン街の路地裏に立つというイラストです。

 

 

人間、特に少女を描いてきた氏なので、マリィやアセロラといったキャラクターを描くのが得意なのも納得です。
氏の描く少女は、可愛らしさの中にも、先ほど紹介した大賞作品と同様に、意志や我の強さを感じさせます。
私は氏のことを、癖のある人物を描くのが上手なイラストレーターさんだと思っています



きりさき氏のイラストの特徴

氏が得意とするキャラクターのイラストの素晴らしさは既に語ったので、ここでは氏の描くポケモンについて語ります。

氏の描いたポケモンのイラストを見ていただければわかると思いますが、作風が千変万化しています。平坦なアニメ塗りのこともあれば、筆跡を残したり、影を深く描きこむこともあります。時には厚塗りで、時には透明水彩風だったりもします。
ポケモンのイメージに合わせた作風を毎回選んで使用している器用さがあります。

 

その為、ポケモンのイラストを見ても、きりさき氏の描いたものであると気がつくのは難しいでしょう。

キャラクターのイラストならば、きりさき氏らしさを感じることができますが、ポケモンのイラストについては私は氏らしさを感じることができませんでした。

つまり、氏はどんな作風でも描けるので、作家固有の作風というものを指摘しづらいわけです。

ですが、敢えて1つの特徴を挙げれば、氏の描くポケモンはどれもこれも可愛らしいです。


もちろんポケモンは元々が可愛いので、どうやって描いても可愛くなってしまうでしょうが、氏の描くポケモンは特に「あざと可愛い」感じです。
氏の描いた人物に感じる意志の強さなんてものは、氏の描くポケモンからは微塵も感じません。ただ、ひたすらに可愛さをアピールしてきます。

例えば、首を傾げたブースターのイラスト。あざといです。実にあざと可愛い。

 

 

 

 

テールナーもウィンクなんかして、スカート(のように見える体毛)をひるがえしてポーズを取り、あざと可愛いです。

 

 

また、氏の描くポケモンは、こちらに目線を送っているのが多い気もします。しかも、単にこちらが視界に入っているだけとか、こちらに敵意や警戒を向けているとかではなく、自分の存在をアピールするような視線です。
ポケモンカードは自然の中にいるポケモンの生態を記録したように描くことが多いので、カメラを意識したような視線を送らないものが多いのですが、氏の描くポケモンはカメラ目線のものが何点もあります。

例えば、このヒバニーやジグザグマは、はっきりとこちらを見ています。

 

 

私の気のせいかもしれませんが、氏の描くポケモンはほんの少しだけ公式絵よりも頭身が低くなっており、より可愛さを強調して描かれているように見えます。


きりさき氏のオリジナル作品

きりさき氏のオリジナルイラストは、やはり少女をモチーフにしたものが多いです。

 

 

リアル系から萌え系まで作風は幅広いですが、癖の強そうな人物を描いている点は共通しています。
癖が強いとは、内面に他者には理解しづらい強い思いを抱えている、と言い替えてもいいです。

なお、きりさき氏は6月2日(金)からマルイクリエイターズマーケットに出品するとのことです。

 

 

ギャルの可愛らしい萌え系イラストですが、可愛いだけではないキャラクターという印象を持ちます。
 

氏の描くポケモンカードのイラストに魅力を感じている人でしたら、氏のオリジナル作品も気に入ると思いますので、この機会に入手されるといいでしょう