• 名前       ヤドン(AR){水}
  • 収録パック    スカーレット&バイオレット 拡張パック「バイオレットex」
  • 購入価格         500円
  • イラストレーター 青木俊直
 
今回は青木俊直氏の描かれたヤドンのポケモンカードを鑑賞します。
青木俊直氏は有名なイラストレーターで、例えばアニメ「ひそねとまそたん」のキャラクター原案を担当していました。

 

 

 
イラストの世界観
        
まず、ヤドンとはどんなポケモンか、ポケモン図鑑の説明をまとめると以下になります
 

 

  • 動きが遅い        
  • 間抜けな性格        
  • 痛覚が鈍い(叩かれても5秒間は気がつかない)        
  • 思考が読めない        
  • 尻尾で餌を釣る         
多くの場合、ヤドンは水辺などの大自然の中にいる場面を描かれています。        
良く言えばノンビリした性格、悪く言えば愚鈍なヤドンが、せわしない人里にいるのは想像できないので、そうなるのは当然だと思えます。

ですが、このカードにおいてヤドンはしれっとした顔で街中に出現しています。
「何で、お前がそんな所にいるんだよ!?」と思わずツッコミたくなります。
どうしてこんな街中に来たのか不明で何を考えているか分からないところや、生存に適さない場所にいるのに慌てる様子が全くない間抜けなところが、いかにもヤドンらしいと言えます。 
        
スカーレット&バイオレットの舞台であるパルデア地方は、スペインがモデルであることはよく知られています。        
例えば、以下のまとめでは、ショコ @menmonkasyoko さんがパルデアの元ネタになったスペインの風景を紹介されているのが読めます。

 

 

そして、このヤドンがいる場所は、スペインの有名な石畳の路地裏がモデルになっています。
Googleで「スペイン 石畳」で検索すれば、カードとよく似た風景写真をみることができます。
例えば、以下のスペインの旅行記をご覧ください。
 

 

 風光明媚な石畳の道を歩いていたら、路地沿いのお店から唐突にヤドンが這い出てきて、ビックリさせられる。
そんな光景を想像すると楽しくなります 

イラストの構図
 
赤の点線の三角形が示すように奥行きのある構図になっており、遠近感を表現しています。遠くまで続く道のりをイメージさせてくれます。
また、緑の線で示すように道が曲線を描き、風景に躍動感を生み出しており、実際に路地を歩いている情景をイメージさせてくれます。
左側に大きく、右側に小さく建物が並び、入り組んだ路地裏を表現してもいます。
モデルになったスペインの石畳の道を撮影した写真の多くも同様の構図をしていることが多く、定番の構図なのでしょう 



ポケモンカードはポケモンが主役なので背景が目立つことは少ないのですが、このカードはまるで1枚の風景画のようで、背景に存在感があります。
ですが、やはりポケモンカードはポケモンが主役なので、ヤドンも負けてはいません。
ヤドンはカード中央から左寄りの、真っ先に目が行く青丸の位置に置かれています。ヤドンは このカードに配置された他のどの建物や道よりも目立っています。
 
イラストの配色

建物、道、空などの背景は、全体的に白か淡い色が配色されています。
その中でピンク色のヤドンはとても目立ちます。
路地裏のごちゃごちゃした背景の中でヤドンが埋もれてしまわないように、メリハリのある配色がされているのが分かります。