本記事ではポケモンカードを描かれているイラストレーターさんを紹介します。
今回に紹介するのは、カンダシンジ氏です

どのようなポケモンカードを描いているか

カンダシンジ氏の描かれたポケモンカードは以下のカード検索で確認できます

 

 

カンダシンジ氏の描いたポケモンカードの中でも、ギラティナVは特に有名です。禍々しくも神々しいギラティナのイメージが伝わってきます。

 

 

氏の描いたヤドランのイラストは別の記事でも紹介したことがあります

 



カンダシンジ氏のイラストの特徴

氏の描くサイケデリックアートのような抽象度の高い背景は、ポケモンの生態を分かりやすく紹介したものではありません。
ですが、この分かりにくさが、ある種のポケモンを表現するのに適しています。

この分かりにくい背景は、ポケモンが理解不能な存在であることを示しています。
理解不能な存在には2種類あります。

  1. 人智の及ばない畏怖すべき神秘の存在
  2. 大したことを考えていないバカ


先ほど紹介したギラティナにおいて、混沌とした背景は、ギィラティナが人とは異なる理を持つ超常なる禁忌の存在であることを表現できています

ガラルファイヤーも同様に、畏怖すべき禍々しさが伝わってきます。

 

 

以下のインタビューでも、氏は「その異質な存在感の表現を目指しました」、「見た人の感情を掻き乱すような、不穏さが漂うイラストを描こうと思いました」と発言されており、意識的にこの禍々しさを表現していることが分かります。

 

 


一方、コイキング、ヤドランについては、彼らの「よく分からない奴」感を表現できています

 

 

 

 

また、背景に何を描いているか分かるような抽象度を下げたイラストでは、不気味な感じが反転して、ファンシーで柔らかいイメージに変化するのが面白いところです。

 

 

カンダシンジ氏のオリジナル作品

カンダシンジ氏は細密な描写でシュールなイラストを描かれる作家さんです。
ポケモンカードではポケモンを抽象的に描くわけにはいきませんが、オリジナル作品ではキャラクターの抽象度も高めになっています。
また、イラストの描き込み密度も高く、画面越しでは判別できないくらい細かいです

https://www.tricera.net/ja/artist/mixed-media-artists/8100314

 

 

情報量は多いのに、情報の意味は分からないというイラストには、「よく分からんが良し」と思わされます。