本記事ではポケモンカードを描かれているイラストレーターさんを紹介します。
今回に紹介するのは、斉藤コーキ氏です

どのようなポケモンカードを描いているか

 


斉藤コーキ氏は2002年からポケモンカードのイラスを担当しており、多くの優秀なポケモンカードのイラストレーターの中でもトップクラスの実力者です

例えば、氏はクレイバーストとスノーハザードには6点のイラストを提供されています

 

 

 

リキキリンは大きなポケモンを小さな画面内へ納める為に、特殊な視点からの構図になっています。
クヌギダマも主役を中央に配置しない構図により、物陰に潜んでこちらをジロリと睨みつけている感じが伝わってきます


また、ポケモンだけに強い光源を当てたような照りをしており、写実的な背景の中にポケモンが埋もれることがなく、ポケモンの存在感が際立っています。

 

また、有名で人気のあるポケモンカードの多くも氏が描かれています。
例えば、ポケモン スカーレット&バイオレットで1、2を争う人気のポケモンであるニャオハ、ニャローテ、マスカーニャのARは氏が担当しています

 

 

vstarユニバース のピカチュウなど9枚のARセットのイラストも氏によるものです

 

 

氏がポケモンカードのイラストにどのようなこだわを持っているかは以下のインタビューで語られています。

 

 

簡単に要約すると以下の2点になります

  • ポケモンが生息環境でどんな生活をしているかが伝わるようにする。生物としてのポケモンの存在感を表現する
  • 風景は空気や光の加減を重視している。風景は、ポケモンが実際にその場所にいると思わせるようにする


斉藤コーキ氏のイラストの特徴

氏のイラストの特徴は、とにかく上手なことです。
もちろんポケモンカードのイラストレーターさんは誰もかれもが上手なのですが、氏の上手さは群を抜いています。

キャラクターの表情を豊かに描く表現力。色の塗り方を変幻自在に使い分ける技術力。巧みで躍動感に溢れる構図を作る構成力。ディフォルメから写実的な絵まで何でも描ける作風の幅広さ。斉藤コーキ氏は万能のイラストレーターさんです。
何でも上手に描けるので、逆にこれといった特徴を指摘しづらいくらいです

また、先ほどに紹介したインタビュー記事によると、現在の氏は主にデジタルでイラストを作成されているそうです。
ラフはCLIP STUDIO PAINT(通称、クリスタ)で作成し、線画はデジタルで描き、着色はPhotoshopで行っているとのことです。

斉藤コーキ氏のオリジナル作品

ポケモンのイラスト作成で多忙な氏は、オリジナル作品を発表される機会は少ないですが、氏のオリジナル作品も素晴らしいものばかりです。

氏は、カボチャ頭のキャラクターをよく描かれています。

 

 

ピクシブでも何点か作品を公開されています。挙げられているイラストの数は多くないですが、氏の作風の多様さを知ることができます。

 

 


超売れっ子イラストレーターさんのイラストを私達が入手する機会はほとんどありませんが、先日に氏は手書きの色紙を販売されていました。

 

 

 

 

彩色していない小サイズの色紙で1万円という価格をどう判断するかは人それぞれでしょうが、私は破格の安さだと思いました。
後世に名を残す超一流イラストレーターの直筆のイラストです。10倍のお金を出しても、まだ安いくらいです。
現代の私たちがゴッホの絵をわずかな額で購入した昔の人を羨むように、未来の人は氏のイラストをわずか数万円で購入した人を羨むことでしょう