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Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。

ジョッキング
(Joking)

★現象
四枚の赤裏のカードがあります。二枚ずつの組に分けてパチンと弾くと、裏の色が赤から青に変わります。
もう一度弾くと、今度は組の一枚が青裏に。そしてもう一度弾くと、すべてもとの赤裏のカードに戻ります。

★解説
 Bernard Bill師の考案です。

カードをパチンを弾くたびにカードの裏が変化します。
どんどんと変わっていくその変化は、かなり不思議です。
マジックランドで実演を見せてもらったアイテムの中ではもっとも不思議でした。

このトリックでは「スナッピング」という特殊なテクニックを使用します。
初めてみたテクニックですが、他に使用しているトリックはあるのでしょうか?
何度か練習してみたのですが、イマイチ習得できません。
なので、購入を希望される方は、購入したあと、実際にやっているところをしっかりと見せてもらうべきです。

★相性のいいアイテム
毎度、パケットトリックは相性の良いアイテムを考えるのに苦労します。
カラーチェンジ系のトリックなので、同趣旨のものは向かないでしょう。
カードで続けるのであれば、カード当て系のものは悪くないと思います。
ただ、普通に当てるのよりは、「Knok'em Dead」に収録されている「アブソリュート・ゼロ」のようなサッカートリックみたいに、
一ひねりしつつもシンプルなものが良いかと思います。
カード以外だと、なんかトリックとトリックの間がぶつ切りになってしまいそうな印象です。

2005.2.24

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
マジックランド 1575円 ○ 東京

★評価
技術 ★★☆☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★★☆
紫電
(Shiden)

★現象
四枚のカードのフェイスを見せます。一番上のカードを裏向け、あらためてカードを広げると、一番下のカードも裏向きになっています。
さらに、おまじないをかけると間に挟まれたカードも裏向きになります。
トップのカードを表向きにすると、すべてのカードが表向きになります。
そして一枚ずつ裏向きにしてカードをテーブルに置いていくと、裏の柄がまったく別のものになっています。

★解説
 紀良京佑師の考案です。

シンプルかつダイレクトな現象で、ウェブ上で見ていると、結構いろいろな人が入手して、
楽しんでいらっしゃるようです。

パケットトリックは実はあまり演じません。
ここしばらくは、せいぜいGuy Hollingworth師のオイル&ウォーターくらいでした。
が、先日の若気乱舞(CD-R)に収録された「四枚のカードでのオイル&ウォーター」だとか、
また、『魅惑のトリックカードマジック』の購入などで、なんだか最近、パケットづいています。

使うテクニックは、パケットにつきもののもので、それができれば困りません。
なので、まったくパケットトリックに触れたことがない、という方には不向きかもしれませんが、
それでも、さほど難易度の高いマジックでは、決してありません。

★相性のいいアイテム
ツイスティング現象・カラーチェンジ的な現象の固まりなのですが、現象自体はシンプルです。
こういったパケットトリックの時に困るのは、前後にデックを使用したカードマジックを持ってきていいのか、ということです。
わざわざパケットを取り出すのって、怪しくないでしょうか?
なので、わたしとしては、トリネタの直前に「ちょっと」演じる、しかも前後にはカードをやらない、
というのが望ましいように思うのですが、いかがでしょうか?
◆エンチャンテッド・キューブ
◆ダイス・チョップ・カップ

2005.1.29

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Trick Studio 1200円 ◎ ウェブ

★動画サイト
サイト名 動画形式
Trick Studio mov

★評価
技術 ★★☆☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★★☆
ザップド
(Zapped)

★現象
五枚のバラバラのカードがあります。
これを軽く指で撫でると、ロイヤルストレートフラッシュに変化します。

★解説
 Paul Diamond師の考案です。

映画「Shade」の公式サイト(現在は閉鎖)の動画でも使用されていました。
一応、デックから五枚のカードを取り出し、それから変化させることもできます。

現象としては一発ネタなので、演技のオープニングに使うのが適しているでしょう。
途中で使うのはなかなか難しいと思います。

★相性のいいアイテム
インパクトとしてはサイズ・サプライズに近いものがあります。
あまり時間は保たないので、次の演技に移らなくてはなりません。
矢継ぎ早にテンポの早いものばかりを見せられると、観客の側からすれば苦痛でしょうから、
続くものとしては、マインド・コントロールやテイル・オブ・ザ・リングあたりのように、演技時間がそれなりに長く、
かつ観客と絡むようなものが良いかもしれません。
◆マインド・コントロール
◆テイル・オブ・ザ・リング

2005.9.6

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
G’sファクトリー 1800円 ○  
The Trickery $15.00 ◎ アメリカ

★動画サイト
サイト名 動画形式
The Trickery wmv

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★★★


★2014年の追記
一発ネタとしては面白いんですが、演技前がちょっと面倒なんですよね。
そういえば、これが発売された当時の映画のプロモーションで、このトリックがしようされていたような気がします。
そして、最近、あるレクチャーDVDのPVでも見たような記憶が。



こうして改めて動画をみると、なぜこれを購入してしまったのか、とちょっとガッカリします。
いや、商品として悪いわけじゃないのです。道具としても綺麗だし。が、40ドルは高いよな、と。

そして、購入したあとに腹立たしいのは、まず、"Can be repeated with different results each time"とあるのが、必ずしも正しくない表現だからです。
そりゃ、別な結果で演じられなくはないけど、商品として同梱されているものだと、結果は常に1つです。コナンか。

いや、それくらいならまだいい。決して嘘じゃない。
問題は、解説書に「バリエーションの演技については、以下のurlにアクセスしてね」とあるサイトにアクセスできないことです。
urlをたどって、大本のサイトにたどりついて、そこで質問メールを送っても返事はないし。


ここ最近、クオリティの高い商品を相次いで発表している、小林俊晶さんの道具です。
いわゆるインプレッション・デバイスです。

この手のトリックには2つのポイント、すなわち、

1.いつ見るか
2.どうやって見るか

があります。また、デバイスの中に観客の書いてもらったカードを入れてもらう場合は、その動機付けも必要といえるでしょう。
この商品では、観客の書いたカードは観客自身の手もとに残るため、デバイスに入れてもらう必要はありません。
つまり、それだけでストレスが1つ減るということです。

上に示した2つのポイントについてですが、演技の中でナチュラルに済ませられるようになっています。これは、実演の動画をみればおわかりでしょう。
フレームの外で怪しい動作をしていたり、別のギミックを使ったりと、カメラトリックのようなことはしていません。

値段は10000円近くと、なかなかに高額です。しかし、使いづらい同種の商品を複数買うよりも、この商品を1つ買えばいいのですから、結果的に安くつくかもしれません。
ギミックは添付のカードケースでなくても使用可能なものです。

個人的には、もう少しだけ手順に加工をして、クリーンな見せ方にしようかと思います。

★その後の追記★
いくつか遊んでみての所感など。

・「9000円て高い!」と思うかもしれませんが、原材料が結構高いのと、手間を考えると、これくらいの値段にならざるをえないと思います。

・数字を書かせるときは、上下がすぐにわかるように、カードに下線を引いて、その上に書いてもらうのが良さそうです。

・暗いと、リーディングがちょっとしづらい……もう1つのギミックにしなかったのは、何か理由があるのでしょうか。また、さらに「上位」のギミックもあるようですが、そちらにすると値段は2倍か3倍くらいになるっぽい。
サイド・ショウ
(Side Show)

★現象
演者は四枚のカードを見せます。本来、カードには「表」と「裏」の二面しかありませんが、しかし、演者の取り出したカードは不思議なカードで、二面だけではありません。その証拠に、ひっくり返すたびに「4」「3」「2」「1」と書かれた面が表れます。四面のカード、三面のカード、二面のカード…と見せたあと、観客の手に一面しかないカードを渡した後、観客の手には零面のカード(!?)が残ります。

★解説
ジョシュア・ジェイ師の考案です。

数年前に日本に師が来たときに実演されたそうです。テンポ良く演じれば、小粋なマジックになりそうです。
ただ、ハンドリングが少し面倒なのと、ラストの理論付けに少し不満が残ります。

わたしは謎屋で購入しましたが、これが最後の一つでした。このときディーラーさんが「もう仕入れないかも」とおっしゃっていたので、
どうしても欲しい方は謎屋さんにおねだりしてみてください。数がまとまれば仕入れてくれるかもしれません。

日本語の解説書がないと、ちょっと辛いと思います。また、できれば、実演をごらんになったほうがいいと思います。

★相性のいいアイテム
シンプルで小粋なマジックなので、あまり複雑なものとは合わないでしょう。
また、可愛いマジックとも合わないかもしれません。リズムよく演じるべきマジックなので、現象がはっきりしていて、くどくならないものとの相性がいいと思います。
◆ディミニッシング・リターンズ
◆クレイジー・マンズ・ハンドカフス
◆スターゲイザー

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
謎屋 1500円 ○ 大阪
Hank Lee $10.00 ▲ アメリカ
THE MAGIC WAREHOUSE $9.00 ▲ アメリカ

★評価
技術 ★★☆☆☆
練習 ★★★★☆
効果 ★★☆☆☆





Steave Bedwellの名作「リボックスド」です。
もう10年近く前になりますが、あるところで演じられているのを見て「欲しい!」と思ったものの、なんとなく買いそびれていたら、ミスターマジシャンのカタログからも消えてしまっていた、個人的には「消えた名作」です。

とはいえ、ギミック自体は実はかなり陳腐化してしまっており、「いまさら……」といった感もぬぐえません。益田さんにも類似の商品があったような気がします。
とはいえ、現象としてはかなりビジュアルで、何度も繰り返すのは難しいですが、インパクトはかなりあります。

Steave Bedwellは、こういう演技をするひとです("Taped"より)。

クロウリーズ・カード
(Crowley's Cards)

★現象
演者は茶色い紙包みをほどき、中からトランプカードを取り出します。
しかし、なんだかボロボロのカードで、水を吸って膨らんだりしています。しかも、一組ではなく、二十枚ほどしかありません。
このカードはアレイスター・クロウリー(実在の人物。二十世紀最大のオカルティスト)のカードだ、と演者は説明します。
カードの半分ほどを観客に持ってもらい、もう半分を演者が持ちます。
観客にしっかりカードを抑えておいてもらっている間、演者は自分のカードを広げて観客に見せ、一枚だけ心に思ってもらいます。
見せ終わったら演者はカードを閉じ、一瞬の間ののち、自分のカードを一枚ずつテーブルに置いていきます。
しかし、観客が心に思ったカードはありません。観客が終始持っていたカードを見てみると、そのカードがそちらに飛び移っています。

★解説
 Brad Toulouse師の考案です。

卸元は、おそらくToulouse師の管理する会社だと思うのですが、Mephysto Magick Studioです。
「Mehisto」ではありません。「magic」でもありません。
調べてみたところ、このMephysto Magick Studioの販売する商品はこういったオカルトっぽいものが多いようです。

この商品に関していえば、トリックの肝自体はかなりダイレクトで、率直に言ってさほど目新しいものではありません。
ただ、おどろおどろしい演出はなかなか面白く、日本の文化に染まっているわたしでも楽しんだくらいですから、
ヨーロッパ文化圏の人ならなおさら面白いのではないでしょうか。

難しいテクニックは不要です。
演出もさほど難しくありません。
原案ではアレイスター・クロウリーについての講釈をするところがありますが、
しかし、これはよっぽど面白く話さないと日本人には向かないような気がします。
なので、「これはある殺人現場に残されたカードで~」だとか「ある有名な殺人鬼にはカードをもてあそぶ趣味があって~」
だとか、そういった演出のほうがよさそうです。

また、現象としてはカードが飛行するだけで単純に感じてしまいます。
なので、飛行したカードのみ他のカードを裏の模様が違う、あるいは裏にべったりと血がついている、
そういった演出をすると夏場にぴったりのマジックになるかもしれません。
(と、とあるところで見せたら、そこにいらっしゃったI師に上のようなアドバイスを受けました)

 

それにしても、ぐちゃぐちゃになったカード、しかもすべて揃っていないをそれを買って喜ぶというのは、
やはり手品人というのは奇妙な生き物であると思わずにはいられません。

★相性のいいアイテム
オカルト風味のマジックです。
これで通すのなら、古典ながらスピリットスレートでしょう。
あるいは、エフリクテッドなども良いかもしれません。
いずれにせよ、明るく楽しいマジックにはなりません。
◆エキゾチック・スピリット・スレート
◆エフリクテッド

2005.7.27

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Magic Warehouse $25.00 ▲ アメリカ
elmwood Magic $24.95 ▲ アメリカ

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★★☆
冬が終わったと思ったら、春をすっとばして初夏のおもむきですね。
さて、今月も部活動の記録からいくつかご紹介します。


Defiance


アレなんだろうな、と思いつつ、かなり不思議に見えますね。
ただ、このタイプのトリックでいつも思うのは、前後、というか特に演技前のストレスがどんなもんか、っていうことです。

オフィシャルの方の動画はこちら。




The Al Baker Slate


新しい道具というわけではありませんが、ギミック大好き人間として、物欲が刺激されました。
国内価格は約20000円(オフィス・ファンタジア)ですが、現在は品切れのまま。


Window Pro


Vallarinoは好きなマジシャンの一人ですが、さて、この商品の動作確度やタイミングはどんなもんでしょうか。
電動リモコン式の奇術道具は興ざめですが、かといって偶発的な要因で動作が左右されるギミックも困りもの……と、ギミック厨房道は険しいのです。


Go Change



封筒のトリックは大好きです。
さて、国内のショップで取り扱いはあったかな……


といったところで、また来月。
ザ・テスト
(The Test)

★現象
観客に幾何学的な模様の描かれたカードを見せ、そのうちの一枚を心に思ってもらいます。
別に四枚のカードがあり、こちらにも模様が描かれています。
観客に四枚のカードを渡し、自分の思った絵が描かれたカードはポケットに、
描かれていないカードは伏せてテーブルに置いてもらいます。

この状態で、演者は観客の心に思ったイメージを読み取ります

★解説
Tom Stone師の考案です。

現象は非常にシンプルです。
基本的には昔からあるトリックなのですが、模様に置き換えているところ、
一枚ずつ見せていってある/ないを尋ねるのではない手順になっているところ、
カードを伏せさせるところが非常にクレバーです。
最初にマジックランドで見せてもらったときは、きっちりひっかかりました。

ママさん曰く、Phil Goldstein師の「マインズ・デック」に触発されてたものだそうです。
現象はかなり違いますが、たしかに簡易版と言えなくもないです。

上記のとおり、自分がひっかかったこともあり、手品人にも楽しんでもらえると思います。
特に、メンタルマジックにあまり興味のないひとであれば、トリックそのものを
知らない可能性もあります。
もちろん、非手品人にも楽しんでもらえるでしょう。
いわゆる「サーストンの三原則」には反しますが、二回か三回くらい繰り返すと、
さらに不思議さが増すように思います。

海外で販売されているのかを少し調べてみましたが、どうもみつけられませんでした。

少し練習が必要ですが、さほど難しいものではありません。
技術的な難易度は非常に低いです。

★相性のいいアイテム
いくつかの演技に組み込むよりは、お茶を飲んでいるときに軽く演じるようなトリックだと思います。
仮に他に演じるのであれば、「Ring Reader」に収録されているような、リボンと指輪のように、
日用品を小道具とするタイプのものがよさそうに思います。

2008.3.10

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
マジックランド 1260円 ◎ 東京
フレンチドロップ 1200円 ◎ 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★★☆