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Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。



最初に、不満から書くことにします。
わたしが購入したフェザータッチのサイトのリンクからもわかるとおり、解説はオンラインでの閲覧ですが、YOUKUという中国の動画サイトです。ダウンロードは専用のツールが必要だとかで、できません。仕方なくストリームで見るのですが、見なおしたいところを見なおすことができません。面倒です。

不満から書き出したのは、商品自体は満足度が高いからです。

商品としてはバイスクル赤裏と青裏を選択するようになっていますが、どちらを購入しても、バイスクルどころかタリホーだろうがなんだろうが、封筒に収まるサイズのカードならなんでも演じられます。

ギミックの発動タイミングは自分で完全にコントロールできますし、誤作動もほぼありません。
演出によってはギミックを自作する必要もありますが、小学生レベルのスキルで簡単にできます。自作用のオプションも添付されています。
リセットも1秒で終了。
ギミックを手渡しすることはできませんが、改め用のものもついています。

とはいえ、このタイプの演技につきものの「あの動作」が気に入らない、というデメリットはあるでしょう。
また、演技にあたっては「これをどうクリアしたらいいか」と思うところがないでもないです。
が、それらを含めても、満足度の高いものでありました。

今年は面白い商品に当たることの多い年のようです。


オカルタトム、あるいはオカルタトゥーム?
なんと発音するのが良いのでしょうか。フェザータッチはオクルターツム、キングオブマジックはオクルタートゥム、GINは英語表記のままです。

発音はよくわかりませんが、しかし、多くのショップがこぞって扱っているとおり、この商品、大変に面白いです。
商品としては、演技でも使用している缶が8個と箱だけで、解説動画はウェブでみることになっています。
つまり、奇術道具というよりは奇術動画、奇術のアイデア、と考えるのが適切でしょう。

商品の大半がアイデア、というか解説なので、わたしのように英語のリスニングが著しく苦手な人間の場合、動画だけで理解するのは大変です。
ですから、わたしと同じような境遇のひとは、なるべく日本語解説のあるショップで購入するのがいいと思います。

演技動画にもありますが、アイデアなので、商品として添付されている缶でなくても演じられます。
ビール瓶の蓋などで、即興で演じることも可能です。
もちろん、日本国内で販売されている商品の缶や箱などを用いることもできます。

解説を見て、「これ、不思議なんだろうか?」と思って、某手品人の友人に実演してみたのですが、「不思議でしたよ」と言ってもらえました。
(多少の物言いはつきましたが)



Timelessデック自体は、ずいぶん前に発売されてます。
それがなぜか、いまになって、このデックの「特性」を生かした解説をつけての販売となりました。
ひょっとすると、在庫がだぶついてて、どうにか売り切りたいとか思ったんですかね。
とはいえ、そのおかげで新しいトリックが生まれたなら、悪いことでもありません。

で、結論からいうと、どれも帯に短したすきに長しといった印象。
手品人相手に見せるには厳しく、非手品人相手に見せるには現象がごっちゃりしてる感じ。

解説されている最初のトリックは、
1)観客の思った時刻を当てる
2)その時刻のカードが「予言」されている
3)別のデックでも、その時間が「予言」されている
というものですが、みてわかるとおり、2と3で現象がかぶってます。
個人的には、1と3だけで十分ではないか、という気がしてます。

最後のトリックは、「観客が心に思った(だけに思われる)時間を当てる」という現象で、なかなか魅力的ではあるのですが、演出上、どうしても余計なところがあって、しかもそこがキモだったりするのがやっかいです。

それと、ギミックデックのセットがあまり気にくわないので、少し変えたほうがいいかも。
わたしは「午前」と「午後」をペアにして組んでいます。

MRIチューニング(心をコントロール) from フェザータッチMAGIC on Vimeo.




BirdieさんのMRIシリーズ(?)第二弾です。
前回は「観客自身による、振り子でのカード当て」でしたが、今回は「観客同士でのカードの一致」です。
紹介されている技法(?)の"symmetry Force"ですが、これ、英語で解説されてたらまったく理解できません。
日本語で解説されていることのありがたさよ!

で、その"symmetry Force"ですが、正直なところ「え?そんなことなの?」という感じです。その技法だけの話だと。
ですが、トータルの演出や構成の中でその技法を使用することの意味を知ると、「そこまで考えてるのか」と感心することしきり。

なお、技法なので、失敗する可能性もあります。
Birdieさん曰く、成功率はほぼ10割とのことですが。
失敗したときのアウトについても、かなり詳細に(全体の半分近く)解説されています。
このアウトもかなり丁寧ですが、これをうろたえることなく演じられるようになるのには、結構な修行がいるような気もしたりして。


年末にGINで購入して、それからずっと練習しています。

現象としては大きく2段、ケースのリンキングとチョコの出現です。
解説動画ではさらに、もう1段紹介されています。
リンキングも2種紹介されているので、細かくみると、4種の現象が解説されていることになります。

リンキングは完全に技術、出現はギミックのみです。
動画にもあるとおり、すべて連続して演じることが出来ます。

ところで、マーブルチョコを町中で入手するのは、意外に難しいものです。
コンビニでも売っていません。
コーヒービートでもいいのですが、こちらはマーブルチョコよりももっと、入手が難しいでしょう。

ほかに代わりになるものはないか、と探してみたら、カバヤのジューCが代用品となることがわかりました。
カバヤ ジューC サイダー 15粒×10個/カバヤ食品

¥価格不明
Amazon.co.jp


で、年末からそこそこ練習しているのですが、リンキングの1段目しか上手くなりません。
しかも、それも満足できる出来にはならなくて。
ただ、練習はどこでもできますし、お腹がすいたらおやつにもなるし、しばらくマーブルチョコかジューCをかばんに入れる日々が続きそうです。


以前に販売されたCube Cardsのアップグレートバージョンです。
以前のバージョンの動画はこちらです。



実は、オリジナルバージョンを購入しておりません。
Remixedといっしょに購入しようとしたのですが、ちょうど売り切れで。

結論からいうと、アップグレードバージョンだけでもそれなりに楽しめます。
が、オリジナル版では解説されているかもしれない手順は解説されていません。

解説されているのは、アップグレードバージョンの技法と上級者用の技法解説(オリジナルバージョン用とアップグレードバージョン用)、フォールスシャッフルの技法が1つとボーナスアイデアの演出(スマートフォンを使用)です。

アップグレートバージョンもオリジナルバージョンも、テクニックの基本は同じようです。
ただし、アップグレードバージョンの方が、少し面倒です。

ミラクル
(Miracle)

★現象
演者は観客にブックマッチくらいのサイズの厚紙を観客に渡し、2桁の数字を書いてもらいます。
書いたものが見えないように、文字の側を内側にして折りたたみ、さらに中が開いて見えないように
シールでとめます。
演者はメモ用紙を取り出し、厚紙の上に載せます。厚紙を開いて見るような動作はありません。
そして、演者はメモ用紙に絵を描きます。「この絵は先ほどの数字を当てるための手がかりです」
そう言って、演者は観客が書いた数字を当てます。

★解説
Kenji師の考案です。

観客の書いた数字や絵などを当てるトリックはいろいろありますが、
大きく、書かれた物体(紙やボード等)に演者が触れる必要のあるものと
そうでないものとがあります。

もちろん、後者のほうが理想的ではありますが、そのかわり読み取りのための
別な道具が必要になってしまいます。しかも、それが演技において必然性のないものであったりすれば、
どう考えてもそれが怪しい、という結論になってしまいかねません。

とはいえ、演者が観客の書いたものにさわってしまうと、
今度は、どうにかして書いたものをのぞき見たに違いない、ということになってしまうでしょう。
このあたりにいかんともしがたいジレンマがあります。

この「ミラクル」は、そのジレンマをかなりうまく回避する道具です。
類似のギミックはこれまで見たことがありません。
ルーティンも完成度が高いです。当てるものは数字でなくてもかまいません。
ただし、消耗品のため、補充が必要です。

なんらの技術も必要としませんが、メンタルマジックなので、それ相応の雰囲気づくりが必要でしょう。

★相性のいいアイテム
演者が読み取るのか、それとも演者が何かしら外部的な力に影響されて読み取るのかによって
全体の演出が変わるように思います。
前者の場合であれば、後者の場合であればクロウリーズ・カードがよいでしょうか。
◆映しの鏡ESP
◆クロウリーズ・カード

2007.5.27

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
ミスターマジシャン 2800円 ○ 大阪
G.I.N. 2800円 ○ 大阪
Fields Magic 2800円 ○ 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★★☆
ミニ・チョップカップ
(Mini ChopCup)

★現象
 カップから小さなボールがあらわれます。何度取り除いてもあらわれます。最後にはレモンがあらわれます。 

★解説
 考案者は不明です。一説にはエジプトに世界で最初の文明があったころから演じられてきたマジックだとか。
ほんまかいな。

さて、上の演技説明は一例です。
実際にはこれ以外にもいろいろな演技ができるはずです。
チョップカップ(カップ&ボールではなく)の演技を解説したものとしては、Daryl師の「Fooler Dooler vol.1」があります。

このチョップカップはただのカップではありません。
ちょっとした工夫があります。
その工夫のために、演技の幅が広がっているわけです。

わたしが購入したものはくびれのない、プリンを作るときの容器に似た形状です。

で、この商品の一番の問題点は「袋」です。
この商品についてくる袋、なんだか毛玉だらけなんです。
とってもとってもでてきます。
そのうち、袋が全部毛玉になるんじゃないか、っていうくらい。
自然、カップにもボールにも毛玉がついてきます。
すごくイヤです。

また、解説書はほとんど手順の解説がありません。
The Magic Warehouseでは別売りで$4の解説書があります。

★相性のいいアイテム
少し前に見た「Restaurant Act」の印象が強いので、スポンジボールの演技なんて良いかもしれません。
演技の前半よりは後半、できたらトリに持ってくるとよさそうです。
とすれば、そこまでを少しずつ盛り上げるようなマジックが相性のいいアイテム、ということになります。
ギャグとして、ところどころでマジック・ウォーター・ジャグなんかを使っても面白いかもしれません。
◆ミスターラビット
◆マジック・ウォーター・ジャグ
◆サイズ・サプライズ
◆ジョーカーズファミリー

2004.12.2

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Magic Warehouse $13.75 ▲ アメリカ

★評価
技術 ★★★☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★★☆
(Magical Black Board)

★現象
演者はポーカーサイズ程度の小さなプラスチック製のプレートを出します。
スライド式の蓋を開け、そこにサインをしてもらいます。
蓋を完全に開くと、そこにはスプーンの絵が描かれています。
蓋を閉め、上からこすってから再び蓋を開くと、スプーンの柄が曲がっています。
もちろん、観客自身が書いたサインはそのままです。

★解説
 2006年のテンヨー新商品です。
例によって、難波高島屋7Fのテンヨーディーラーブースで購入しました。

上は演技の一例です。
他に、空の手の絵だったはずなのに、蓋を開くと観客の選んだカードを持った手になっている、
といった演技も可能です。
絵は何度でも描いたり消したりが可能です。
また、演技のあとは道具の改めをすることも可能です。
使用するのは耐水性チョークです。

基本の現象は〈A→a〉ですが、〈A→B〉あるいは〈a→A〉や〈B→A〉も可能です。
実は、〈A→a〉だと、現象としては無駄なアクションが一つ入ります。
しかし、〈a→A〉の場合、それを省くことが可能です。
その分、別な欠点が生じてしまうわけですが。

また、AだけあるいはBだけを示すことも可能です。
さらに、この道具を二つ使うと、片方で〈A→B〉の現象を起こしもう片方で〈B→A〉の現象を起こすことが可能です。

このように、応用の可能性はかなり高く、いろいろな現象を演じることが可能です
そのあたり、同じくテンヨーで扱っている『ターベルコース』のスレートの奇術の項目が参考になるかもしれません。

なお、テイメントシリーズらしく、難易度は極めて低いです。
ただし、使い方には多少のコツがあります。

★相性のいいアイテム
上のように、かなりいろいろな現象を起こすことができます。
個人的には「A」だけ、あるいは「B」だけを示す、という方法で使用してみたいところです。
道具としてはあまりシリアスにならないもので、かつかなり少数の観客を対象にしないと現象が成立しない道具だと思います。
◆ジョーカーズファミリー
◆吸い付くグラス

法のスクラッチカード
(Predicta)

★現象
 三人の観客に二桁の数字をそれぞれ言ってもらいます。演者は一枚のスクラッチカードを取り出し、三カ所をそれぞれこすります。
すると、観客が言った数字があらわれます。 

★解説
 Gilbert Raimond師の考案です。

2003年のFISMハーグ大会では大人気商品で、売り出し即完売だったそうです。
その後、あちこちのマジックショップでも扱われるようになりました。
そのときの商品名が「Predicta」です。

この「Predicta」は三人ではなく四人の観客に対して演じます。
ちなみに、価格はTHE MAGIC WAREHOUSEで$45.00とかなり高額です(リフィルは$36.00)

そちらにはスクラッチカードが何枚入っているのかわからないのですが、このテンヨー版は20枚です。
つまり、練習に5枚くらい使うとしても15回分くらいは入っているということです。
補充用スクラッチカードも別売りで販売されるとのことです。当然のことながら消耗品です。

いいマジックだと思うのですが、なんていうか、どこかがイマイチです。
なにがどうイマイチなのか、自分でもはっきりとわかりません。
たぶん、観客ウケはそれなりにいいと思うのです。
ですが、これもたぶんなのですが、「もう一度あのマジックをやってよ」とは言われないような気がするんですよね。
「へー」とか「不思議ー」で終わるような。

なんでかと自分でも悩むのですが、たぶんそれは「スクラッチカード」という素材に根ざす不信感だと思います。
海外ではどうか知りませんが、日本でスクラッチカードというと、ミスタードーナッツのポイントカードだとか、
宝くじだとかのイメージですよね。
これって当然ながら最初から任意の数字が印刷されています。
だからこそ、このトリックは「なぜわたしの言った数字が印刷されているんだろう?」という不思議に結びつきます。
ですが一方、スクラッチカードは「ポイントカード」あるいは「宝くじ」という目的のために作られるものでもあります。
だとすると、この「魔法のスクラッチカード」はなんのために作られたものなのでしょうか?

たとえばミスタードーナッツのポイントカードから観客の言った数字が出てきたらものすごく不思議です。
それは、本来の目的とは違った使い方をすることで「偶然」を演出できるからです。
しかし、このトリックで使用するカードは「観客の数字を当てるため」に作られたものだとしか言いようがありません。
最初から観客の言う数字が印刷されている、ということは、そういう結果になることが「当然」だということです。
それはつまり、タネがあることを観客に対して意識させることになるのではないでしょうか。

もちろん、マジックは一部の例外を除いてタネがあります。
が、それを観客に感じさせるマジックは、すでにしてマジックとしての資質を欠いているように感じられます。
このあたりが胡散臭いというか、不自然だと感じられる一番の理由なのかと思います。

長々と書きましたが、これはあくまで「わたしにとって」であることを付け加えておきます。
自分にとってこのトリックが気にくわない理由を思いつく範囲で述べたにすぎません。

★相性のいいアイテム
そんなわけで、購入したはいいのですがいじってません。

2004.11.3

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Special Magic Dealer's Shop 1890円 ◎ 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ?