予言の手品は好きなんですが、これはちょっとなあ。
というのは、「カードが3枚あります。うち、1枚はポケットにしまいますね」と、カードをしまってしまいます。
そして、観客が箱を選んだあとにポケットから1枚のカードを出してきて、「これがあなたの選んだものです」と見せるわけですが、なんでポケットにしまったんだろう、と思ってしまうのです。
おそらくは、むしろそういったツッコミを待って、「で、あとの2枚のカードを見てみますが、真っ白なのです」ということにしたいのだろうとは思うのですが、じゃあポケットの中を見せてみろ、と言いたくなりませんか。
それと、道具として付いてくるリングケースはプラスチック製のもので、なんというか、粗末です。
同じプラスチック製の手品道具でも、テンヨーのものだと「しっかりしてる」という印象になるのですが、どうしでなんでしょうか。
説明書には、アディショナルアイデアとして、「箱を増やすこともできます」と言っていますが、増やしても不思議さが増えるわけでもないでしょう。
というわけで、商品としては駄作だと思うんですが、しかし、この道具を触ってるうちに思いついたこともあるので、そういう意味では良かったかな、と。
「他山の石」というところですね。もっとも、わたしの思いつきだって玉じゃなくて石かもしれませんけど。