無性に食べたくなったら!?
「食べたい」という気持ちになった時、必ずしもそれを我慢しなければならないというわけではない。
なぜなら、その感覚には意味がある場合もあるからだ。
ホルモンに異常がある時や、寝不足が続けば食欲を抑えきれないだろうし、アルコールを摂取すればやたらと炭水化物が欲しくなるのは誰でも同じだ。
もちろん、欲求のままに飲み食いするのはダメだが、特定の食べ物を食べたくなるのは、足りていない栄養素があることが多い。
例えば、チョコレートが無性に食べたくなったら、マグネシウムが不足しているかもしれない。
マグネシウムを含む食品には、アーモンド・ナッツ類・大豆・玄米・するめ・落花生などがある。
甘いものが無性に食べたくなったら、クロム・リン・トリプトファンが不足しているかもしれない。
不足している栄養素を含む食品には、肉類・魚介類・ブロッコリー・牛乳・乳製品・卵・アーモンドなどがある。
パンやトーストが無性に食べたくなったら、たんぱく質が不足しているかもしれない。
揚げ物や油っこいものが無性に食べたくなったり、炭酸飲料が無性に飲みたくなったら、カルシウムが不足しているかもしれない。
カルシウムは、牛乳・乳製品・干しエビ・わかさぎ・ししゃもなどに含まれている。
アルコールが無性に飲みたくなったら、たんぱく質・カルシウム・グルタミン・カリウムが不足しているかもしれない。
氷が無性に食べたくなったら、鉄が不足しているかもしれない。
鉄は、レバー・赤身肉・あさり・かつおなどに含まれている。
生理前の食欲異常なら、亜鉛が不足しているかもしれない。
亜鉛は、かき・赤身肉・するめ・ホタテ・たこなどに含まれている。
何度も過食してしまうなら、ケイ素・トリプトファン・チロシンが不足しているかもしれない。
それらは、野菜・玄米・牛乳・乳製品・卵・ほうれん草・オレンジ・トマトなどに含まれている。
どの栄養素もバランスよく摂取していれば、特定の食べ物を食べたくなるという心配は少なくなるので、常に空腹感と戦っているという人は、普段の食生活を見直してみよう。
不足しがちな栄養素があれば、サプリメントをうまく活用するのもいいだろう。
それでも、どうしても「食べたい」という欲求が起きたら、少しだけ食べたらいい。
「食べたい」という感情が起きたら、我慢して耐え抜いてやろうなどと思わないことも重要なのだ。