月刊ビーパンプ  2021 - 5 - グルタミン | ど田舎ジムのブログ

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グルタミンで免疫力を維持しよう

 

IRONMANより

 

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しばらく続くと思われるコロナ禍において、またインフルエンザや風邪、新たなウイルス性感染症にかからないようにするために、今からできる予防策を考えよう。

 

私たちがもともと持っているものに「獲得免疫」と「自然免疫」がある。

 

獲得免疫とは、いわゆる抗体のことで、これは一度感染するかワクチンを打つしかない。

 

私たちが今できることは、自然免疫をしっかりと維持することだ。

 

それにはまず、体内のATPが作り続けられている状態でいること。

 

ATPが作られている場所は、ミトコンドリアと解糖系で、これらがきちんと働くためにはバランスよく栄養素を取り入れることが重要だ。

 

バランスの悪い食事、偏った食事はATPの生産を妨げることを覚えておこう。

 

日頃からバランスの良い食事を心がけ、ATPがしっかりと作られるという前提ができたら、自然免疫を維持する筆頭になるのがグルタミンだ。

 

グルタミンは私たちの体内でも作ることができる非必須アミノ酸で、体内に最も多く含まれているアミノ酸だ。

 

非必須であるため、一般的にはそれほど注目されてこなかったアミノ酸だが、グルタミンには1つのナンバーワンと、2つのオンリーワンの機能がある。

 

ナンバーワンの機能はアンチカタボリックで、筋肉の分解を食い止める働きだ。

 

筋トレを行っている人がグルタミンを摂取するのはそのためだ。

 

オンリーワンの機能の一つは、小腸のエネルギー源となること。

 

そのため、グルタミンが不足すると小腸の働きが悪くなり、栄養がうまく吸収できなくなってしまう。

 

また、胃粘膜もグルタミンで修復されるので、消化器官にとってグルタミンは欠かせないのだ。

 

もう一つのオンリーワンの機能は、免疫細胞のエネルギー源となること。

 

免疫細胞とは、白血球のことだが、この白血球もグルタミンで元気になっている。

 

免疫細胞の7割は腸に集まっていて、グルタミン不足は小腸のエネルギー不足と、免疫細胞の栄養不足など、腸内環境への悪影響も懸念されている。

 

言い換えれば、グルタミンが常に充足した状態にさせていると、様々なウイルス性疾患に罹患しにくく、腸内環境も守られるということだ。

 

もう一つ免疫を維持するために重要なのはNK細胞を活性化させてくれる「ビタミンC]だ。

 

NK細胞は白血球の分類でリンパ球に属する細胞なのだが、ナチュラルキラーの名の通り、パトロール役でありながらも非常に強い攻撃力をもった免疫細胞だ。

 

つまり、NK細胞が活性化している状態は、免疫力が高い状態なのだ。

 

グルタミンとビタミンCは、食事から摂りやすい栄養素だが、同時に消費されやすい栄養素でもある。

 

筋トレなどの高強度の運動による体へのストレスはもちろん、ちょっとした心身のストレスで消費されてしまう。

 

サプリメントからも摂りやすい栄養素なので、これらが不足しないよう心がけよう。