水を飲んで体脂肪を洗い流そう!
IRONMAN
1日に飲む水を増やすだけで、貯蔵されている体脂肪が脂肪細胞から放出しやすくなるそうだ。
いつもより、余計に数杯の水を飲むことで、体組成の改善ができるという実験結果が出た。
実験はバージニアテックで行われた。
被験者となった48名を2つのグループに分け、いずれのグループの被験者にも12週間にわたり、摂取カロリーを制限した食事を続けてもらった。
グループ1は実験期間中、食前に470㎖の水を飲んだ。
グループ2は食前に水を飲まなかった。
それだけの違いであったにもかかわらず、水を飲んだグループ1は平均5kgほどの減量ができたのである。
当然、カロリー制限がされた食事を摂取したため、水を飲まなかったグループ2も平均3kgの減量に成功したが、明らかに食前に水を飲んだグループのほうが多くの減量を成功させたのである。
また、カロリー制限や糖質制限などの「食事制限」だけでダイエットを行うことは、体脂肪だけでなく筋肉までもが減少してしまうことが常々懸念されてきたわけだが、今回の実験では体脂肪の減量が、減少した体重の大半を占めたということで、異化分解されて失われた筋肉は少なかったのだそうだ。
この実験結果は、とくにダイエット中の人には大きな励みになる。
食事制限するだけでも減量はある程度まで進められるが、食前に水を飲むことで積極的に体脂肪の減量が行われるなら、より早く結果を得ることができるはずだ。
しかし、実際に食前に500㎖近い水を飲むことは簡単ではないという人も多いだろう。
まずは、食前にコップ一杯の水を飲むことから始めてみよう。
ただ、食事制限によって、わずかでも筋肉を失いたくない。
食事制限は軽めにして、筋トレをしよう。
また、筋トレ中は水やBCAAなどのアミノ酸を飲んでいる人は多いだろうが、筋トレで最大限の効果を得たいなら、筋トレ前の水分補給も忘れてはならない。
筋トレを始める1時間前から少しずつ水分補給を行い、細胞レベルまで水分を満たしておくことが重要だ。
空調の効いた室内で筋トレをするなら、トレーニング中の水分補給は500㎖~1000㎖のボトル1本で十分だ。
筋トレ中に水分を摂るのは、体に水分が満たされた状態を維持するためであり、ただ単に脱水に対処するためではないことを覚えておこう。