By シジミ

 

 

夜中、「苦しいよ、苦しいよ..」と娘のおぼろげな声がした

 

「ヒュー、ヒュー...」という音に私が起きた

それは息子の呼吸の音

 

我が子は、二人とも喘息だ

 

「遺伝したんだね、私が喘息だから申し訳ないね」と、

義母も激しく咳をしながら起きてきて水をいっぱい飲む

 

「んーん」と私。

 

そう、我が家は喘息一家だ

 

救急隊に何度電話しても

「いま、コロナ禍ですべて出動中で、申し訳ありません..」

 

コロナ禍で救急車が来ない

 

「コロナが何故こんなに増えたの?政治をするおとなたちが良くないって聞いたんだけどそうなの?」と我が子が聞く

 

 

どこで、そんなことを?と私。

「〇〇君のお母さんが言ってたよ」 

 

胸いっぱいの思いになった私は、

その質問をスルーし、夜通し娘と息子の背中をさすってあげる

 

そわそわしながら救急車を何度も呼ぶけど、

答えは同じ。

 

医療につなげてあげられない親としての

言いしれない苦悶。

 

 

 

してあげられるのは背中をさすってあげるだけ

 

昼間、子どもたちを連れて近くのクリニックに行く

 

先生は、「ずいぶん酷くなってから来られましたね」と。

はい、コロナが怖くて。

「いやあ、そうですが、こんな時はためらわず来てください。

喘息でも、こじらせば命を落としますから。喘息の子は風邪の段階で治しておくことが大事です」

 

知らなかった。この次は知らなかったではすまされない..

 

くすり🏥を服用してもらい、

子どもたちの喘息は落ち着いた..

 

先生にひたすら感謝

 

だけど、その次の夜のこと..

 

義母が呼吸困難になる

主人が、義母のためにやっと救急車が呼べたが、

症状が悪化してしまった。

 

 

その後まさか実母を亡くすことになった主人。

涼みに行くと、街路で深く肩を落として号泣していた主人を

見てしまう..

 

親とはどの人にとっても命をつくってくれた大地..それは

そう..と後ろ姿をそっと私は見守っていた..

 

あんな号泣する主人を見るのは

初めて。

 

担当した先生も

「コロナを軽くみてはいけない。政府の対策はまるで学習していない...」と、義母に合掌する手を震わせながら、もらい泣きをしていたとのこと。

 

主人は、私に聞いた

「疲れているな?」

「私はすべてに疲れたよ」と応えていた。

「いちばん疲れたのは何?」

「こどもたちが、喘息になってしまったとき、

すぐに救急車が来ないこと。それに、

私たちが、もしコロナになったら医療に

すぐつなげないこと..」とネガティブな思いを

つい吐露してしまった

 

「そうだな。世間の多くもそうなのかもな。

あとは俺に任せて、ゆっくり休みな」と主人。

 

実母を亡くしたばかりなのに、

その気丈夫さに、

申し訳なさと感謝がこみ上げ、

私も旦那の胸に抱かれながら泣いていた

 

旦那には気づかれずに泣

 

 

「ほかの基礎疾患を持っている人たちも心配だな」と主人。

 

医療に

かかりたくても、かかれないことだけでも

解消してほしい。

 

 

医療ひっ迫で

ガンや心臓病で、ほかにも手術ができない人たちが

たくさんたくさんいるはず。

 

検査してコロナの陰性証明を取るのも、

経済を動かすのに優先的に必要。

 

濃厚接触者も、

経済や家事を動かすため陽性か陰性かを確認することが

優先的に必要。

 

 

医療にかかりたい人に非優先的とかの順位を

決めるのは原則おかしい。

 

仮病くらいしか、非優先順位は与えられないはず。

 

でも、政府の勝手で、症状がなければ、

病院に来ないでと決めたのは、

コロナが軽いからではなく、

それだけ、医療がひっ迫しているから。

 

第7波も起こしてしまうまで

なぜ、医療ひっ迫を止める対策が打てなかったの?

 

コロナは軽症でも、とてつもなく苦しいと聞く

 

若死にしたくないし

我が家からこれ以上コロナでも喘息でも

亡くなる人を出したくない

 

だから国が 

コロナと正しく向き合わなくては。

 

私たちは、一人ではない。

 

皆、すてきな家族か

すてきな同僚か

すてきな友だちを

最低一人は持っている

 

明日は1mmでも、国民みんなで、

すてきな社会にきっと変えられる日本の私たち。

 

みな、望めば医療へかかれる日本へ。 

 

政府の医療ひっ迫宣言をかしこく読み解きながら前へ!愛飛び出すハート

 

 

シジミチュー