スケートが私を特別にするんじゃない。
私が
スケートを特別にするんだ。
マンガ紹介 第61回
「メダリスト」
数年ぶりに何気なく手にとったアフタヌーン。
パラパラとページを捲る中、一際輝きを放っていたのは「メダリスト」
即座の行動、全巻買い。
面白いマンガは「勢い」が違う。
・結束いのり(ゆいつか いのり)
・明浦路 司(あけうらじ つかさ)
人生二人分の想いと力で、メダリストになる!!
司先生がすぐ泣くわでねw
二人共感情が大きく出るので、こっちも併せて感情移入していきますよ。
・栄光と才能と
いのりのライバル(まだ一緒に競技すらしていないけど)となる、狼嵜光(かみさき ひかる)
既にトリプルアクセルを武器とし、天才少女の評価を受けているが、なんて難しい名前なんだ…。
そしてそのコーチは金メダリストの夜鷹純。
闇落ちした羽生結弦のような経歴と風体ですよ。
・決意と覚悟と
光の待つノービスAに向けて、まずはバッジテストと名港杯初級の部。
まだまだ初級だけど、シングルジャンプのルッツとアクセル。
そしてフライングシットスピンからのブロークンレッグ。
現時点の持てる武器全てを使い、見事勝利ーーー。
・涙と抱擁と
コーチ泣く
母泣く
いのり泣く
俺も泣く
もー、こんなん泣くってぇ…。
親サイドやコーチサイドも、そりゃあ思うところがたくさんあるわけですよ。
ジャッキー先生と絵馬ちゃんの関係も好きよ。
・特訓と昇級と
ダブルサルコウ、ダブルループ、バッジテストも5級。
そしてノービスA参加となる6級合格―。
・中部ブロック ノービスA
中部ブロックノービスA。
キャリアも実力もある強者の集う大会。
いきなりトリプルルッツを成功する選手の登場で、大会の得点レベルが一気に跳ね上がる。
・修練と想いと
一方で。
人生の全てを懸けた技が、必ず成功するわけではない。
ただでさえフィギュア観戦での転倒は見るのも辛いのに、こうしてそれぞれの想いを語られると、もう全員を応援するしかない。
・意地と矜持と
光と同じクラブの八木夕凪。
予定構成のトリプルルッツ&ダブルループを越えて、トリプルルッツ&トリプルループ!!
光と同じ技を出して、現在暫定1位に。
・勇気と輝きと
このセリフと引きを描ける時点で、この物語が傑出した作品であることの全てが詰まっている。
これまでの参加選手それぞれに懸けているもの願っているものあれど、それを越えて勝利を掴むのみ。
・勝利と栄光と
演技とジャンプの完成度を上げる作戦で、ここまでノーミス演技。
しかし最後はダブルアクセル&オイラー&トリプルサルコウという大技で一気に勝負をつける。
全選手中、唯一のノーミス演技で見事に金メダルを獲得!!
熱意と密度と勢いの桁が違う…!!
これは「次に来る」んじゃない、今、来てる最高の作品!!