論ずるに術がござらん(挨拶)

三国志。

中国の人よりも日本人の方がやたらと大好きで詳しいコンテンツ。

骨太な作品からIF物、家庭用ゲームからアダルトまで三国志を題材・モチーフにした作品は数知れず。

ですが作品は多数あれども、だいたいある一つのイメージは共通していると思うんですよね。
それは、

劉備 = いいひと、主人公
曹操 = 悪いやつ、倒すべき敵

こんなイメージや設定がほとんどです。

ですがそんな流れに逆らう斬新な作品が一つ。


マンガ紹介 第8回

「蒼天航路」


蒼天航路(1) (モーニングKC (434))/講談社

¥530
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蒼天航路(36)<完> (モーニングKC (1494))/講談社

¥580
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敵役として配されてきた「曹操猛徳」を主人公にした作品です。

曹操及びその領土である「魏」が中国の大部分を統治・支配をしていて、本来はそれら視点が正しい歴史の在り方なわけです。
いわゆる「三国志正史」です。
一方、劉備が主人公なのは「三国志演義」というフィクションを源にしています。


蒼天航路は三国志正史をモチーフにして描かれています。

曹操だけではなく臣下やおなじみの劉備達を、豪快かつ大胆に描写。
既存の作品ではおよそ陽の当たらなかった人物も、綿密な考証をもとに登場しています。

「ゲームだとしょぼい能力なのにこいつスゲエ強い!」
「こんな人はじめてみたwでもカッコいい!!」

読んでいるとこんな驚きの連続です。

曹操の行動は、大胆すぎて、型破りすぎて、規格外すぎて、臣下の人達はいつも振り回されていますが、読んでるこっちもついていけませんw


既存の知識は捨てて、新たな解釈を堪能してください。