ドストエフスキーの『地下室の手記』を読みました。
ドストエフスキーの作品は『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』を読んだことがあるので、これで三つめです。
感想だけ書きます。
前半の、自意識過剰な中年男が自分の中でばかり何でも考えすぎて世間にうまく馴染めず、そのせいで世間を憎み、でもやっぱり寂しいのか世間と関わりたがりながらも、またまたやっぱりうまくいかなくて世間に対して悪態をつき…という繰り返しの部分。
現代日本人の私が読むと「あー、こういう不器用で可哀想なヤツいるなぁ。」と普通に感じてしまうんですけど。
多分、最近の読者だと、第一印象として私と同じように感じる人ばかりと思います。
時代のこととか社会のこととか考えずに読むと、それなりに発展した社会の中ではこういう人間が出てくるというのは、こんな昔の人が小説に書いてるくらいだから普遍的なことなのかとか、現代社会の歪を予測してたのかとか、そんなこと思っちゃうくらい、この小説の主人公は現代の自意識過剰拗らせひきこもり人っぽいですね。
ただ、ドストエフスキーは『ひろくわが社会の成立に影響した諸事情を考慮に入れるなら、この手記の作者のような人物がわが社会に存在することはひとつもふしぎでないし、むしろ当然なくらいである』と書いているので、この書き方からすると、当時のロシアでは今ではステレオタイプと感じるような自意識過剰拗らせ人はドストエフスキーが作品を書いて世に知らしめなければならないような、そんな人間がいるとは一般的には考えられないような、そういう状態だったのかしらん?
ドストエフスキーと同じ時代同じ社会の目線で読むと、どんなふうに感じるのだろう。
理想主義に悪態ついてるところは、私もドキッとしてしまいました。
ニニンガシとか、うまいこと言うなー。
それはそうだよなー、と。
正しく良い(と信じられている)理想の世界があって、それを模範にしてどんどん近づいていったら、いざ達成された後には、じゃあ人間は何すればいいの?と。
理想社会が実現したあとは、人々は道徳的に正しいことのみをして、早起きしてよく働いて隣人に優しくして家に帰って健康によい食事をとって早寝して…それをただただ毎日繰り返すだけの生活を延々と人類皆が続けていって理想社会を永遠に維持していくとか?
これってディストピアですよねー。
後半の主人公の若い頃のお話は、読んでて辛かったー!
なんかもうタオルを投げてあげたいような、こっちが恥ずかしくなるような、自意識過剰がいきすぎて訳のわからない行動を繰り返してて。
嫌われてる人たちのパーティに嫌がられながら乗り込んだり、貧乏人のくせに娼婦に偉そうに説教して相手がマジになったら逃げ出したり、もうメチャクチャ。
自分も10代の頃は、この本の主人公ほどでは無いにせよ、やはりそれなりに自意識過剰で拗らせて、人騒がせなこともやらかしたと思うので、なんかそういうこと思い出して、色々黒歴史が頭に浮かんできて…ギャー!
こういうの考えると、やはり自己って、他者によって作られていくものなんだな、自分一人で勝手に育つものではないんだなと、しっくり腑に落ちます。
そういや、昔読んだ↓
ドストエフスキーの書いたフィクションを現実にしたい人、現れてきてる現代なんですね。
次は同じくドストエフスキーの『死の家の記録』を読んでます。
ドストエフスキーの監獄体験を元にした小説で、これはほぼ作家本人の体験談として読んでも良い感じのものなのかな?
監獄が舞台なんですが、意外と読みやすくて、今のところ面白いです。
なんか、ジョジョの奇妙な冒険のストーン・オーシャンを読んだ時の楽しさと同じかも。
しばらくドストエフスキー作品を読んでみようかなと思って、色々取り揃えて積んでいってます
トーマス・マンの『ファウスト博士』の下巻、手に入れました。
読みたいなーと思って、上中下、3冊集めてるところです。
ちょっとプレミア価格になっていて、安いの探してがんばってるところです。
上巻は旦那さんがラッキーなことに持ってました。
これで下巻を手に入れたので、あとは中だけ。
3冊揃ったらそのうち読みます。
ファウストってことで最初は目に留まったんですけど、悪魔もファウストも出てこない本らしく、ゲーテのファウストとかとは全然違うものらしい。
それでも、トーマス・マンの作品なら読んでみたいと思ったのでした。
集めている怪談専門雑誌の幽のバックナンバー、一冊手に入れましたよ。
ゴーストハンター特集の号でーす。
ゴーストハンター…といえば、ゴーストハント…といえば、小野不由美!
小野不由美の『ゴーストハント』は怖くて面白かった!
その作品についての記事もありそうなので、楽しみ。
浅野マサオ『東京某家』手に入れました。
ちょっと異様な雰囲気を出してるツヨツヨな家の写真集です。
1998年に出たので、けっこう古いものになります。
大都市東京に取り残されたように存在する古くてボロいお家、不思議な雰囲気を醸し出してます。
これはちょっと前に読んだ春日武彦の本『屋根裏に誰かいるんですよ。』に紹介されてた写真集です。
気になってたので、手に入って嬉しいです。
寺田寅彦の随筆集も手に入れました。
三巻はまだ未入手なので、そのうち手に入れたい。
青空文庫でも読めるんですが、古書が安く出回っているので紙の本で読もうと思って。
一巻の一番最初の随筆と二つめの随筆だけしかまだ読んでないんですが、正直その二つだけでも度肝をぬかれました。
随筆とは思えないくらい文学的で、ふつうにこれ知らなかったら短編小説だろうと思ってしまうくらい芸術的です。
現実の話をこんなに美しく書くことができるんだなぁと、かなり衝撃を受けました。
私のしょうもない日常生活だって、書く人が書けば美しい物語みたいになるんだろうな。
つまり、私の日常生活は自分では気づかないけれど、とても美しく素晴らしいものなんだなぁ!と。
なんかもっと、ちゃんと1日1日を大切にしたいような気になります…すぐそんなこと頭から抜けて、あーもう!毎日毎日忙しい!キェェェェー!ってなるんですけどね。
アリオストの『狂えるオルランド』を先に読まれたブロ友さんが、ブログで紹介してくださっていて、しばらく探していた本、みつけましたー!
『シャルルマーニュ大百科』です。
イラストがみんな女体化された萌え絵ですが、内容はけっこうしっかりしてるんです。
読み応えあり。
しかし、この本、なかなか出回ってないようで、ネットで探し回ってもずーっと出てこなくて。
最近やっと一冊見かけて、慌てて購入しました。
この本を探していて気づいたんですが、そういや、アーサー王と円卓の騎士のキャラ本的なものはたくさんあるのに、(歴史的ではなくて伝説的な)シャルルマーニュ本って少ないんですね。
どっちも剣と魔法の騎士道物語ファンタジーなイメージなんですけど、日本ではアーサー王の方がずっとメジャーなようですね。
セリアさんで買ってきました。
スイカボールを欲しがってたので、ベビーちゃんに。
膨らませたところを写真に撮ってたら、「ベビーちゃんのあんよんもスイカと一緒に撮って!」と、ベビーちゃんがあんよん=足を何故か出してきました。
小さい子のすることって面白いです。
アイスクリームスプーンとか。
ポケットティッシュやスプーン入れなど幼稚園グッズも、セリアで購入。
可愛いぬいぐるみがあって、つい買っちゃった!
左のシロクマさんは、ベビーちゃんが「この子の名前はエスミ・キーキーって名前にしようね」って命名してくれました。
うさぎさんたちはまだ名無しでーす。
ドル活コーナーでドールの衣類をゲット。
ベビーちゃんが水筒を地面にボッコボコにぶつけるので、底カバーもゲット。
ドール用のお洋服、ぬいぐるみさんたちにはキツかった。
着れるかなーと思ったんですが。
セリアのぬいぐるみ用の服ならピッタリかな?
今度セリアに行ったら、ドール用ではなく、ぬい用の服を買ってみようと思います。
「星たべよ」が、すみっことコラボしてました。
あんまり可愛くて、一目惚れでスーパーにて購入。
個包装にもすみっこたちがプリントされてて、最高です