藤田紘一郎(ふじたこういちろう)著、『笑うカイチュウーーー寄生虫博士奮闘記』を読みました。
講談社文庫です。
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今回の本のお供は、ウンチのおもちゃです。
やはり、カイチュウにはウンチがお似合いでしょう!
この大きなマキグソちゃんはダイソーさんで買ってきましたよ。
ダイソーさんにはウンチグッズが沢山あるので、新作が出ると買ってしまいます。
ウンチグッズ、なんか好きで、集めているのです。
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『花粉症やアレルギーは寄生虫で防ぐ!?
ダイエットにカイチュウがお役立ち?
かわいいペットの虫退治など、身近な体験をヒトと寄生虫との共生から易しく説き明かす。
善玉カイチュウからグルメが危ない激痛アニサキスまで、隠された体内ドラマを面白おかしく綴った大ベストセラー・医学エッセイ待望の文庫化!!』
(カバー裏より)
寄生虫に関するエッセイ集です。
寄生虫の専門医の書いた寄生虫の本なので、これは医学エッセイと呼ぶべきか、生物エッセイと呼ぶべきか。
人間に寄生する寄生虫の生態を書くとなると、そのどちらにも当てはまるものになりますから、まあどっちでも良いでしょう。
1994年刊行の本なので少し古い本ですが、とても面白いです。
軽妙な語り口で、ユーモアたっぷりに、面白おかしく寄生虫のお話をしてくれてます。
特別に寄生虫が好きな人ではなくても、楽しめるのじゃないかなと思います。
あまり人が興味を示さないようなものを面白おかしく書いてみせるのって、文才ですね。
本書には、主に人間に寄生するカイチュウやジョウチュウの不思議で興味深い生態が書かれています。
モノがモノだけに、うんこネタもたっぷりあります。
刊行当時、90年代の社会情勢なんかも寄生虫を通して見ることができますよ。
寄生虫って面白いですよねー。
私もけっこう生物が好きで、特にちょっと変わった生態を持つ生き物には興味が湧くタイプですから、寄生虫は好きな方です。
ペットからうつる人畜共通寄生虫症、公園の砂場のペットの糞による寄生虫汚染問題、国外に住む日本人が現地でかかる寄生虫症、寄生虫に汚染された土壌で育つ有機栽培野菜からの寄生虫感染、魚介類を生で食べることが原因のアニサキス症…寄生虫って私達の身近に今なお頑張ってるんですね。
世の中清潔になって寄生虫など駆逐されたと思っていたら、足元をすくわれますね。
寄生虫を身体に入れないために、手洗いは大事(コロナがなくっても)、サラダの野菜をよく洗うことも大事、そしてゲテモノ食いは要注意!
しかし、寄生虫と私達人類はだてに長い年月世代を重ねに重ねて付き合ってきたわけではなく、その共生関係ではアレルギーの抑制など私達を助けてくれることだってあります。
花粉症やアトピーが増えたのは、寄生虫を駆逐したのが原因かもしれない、と。
寄生虫も悪いことばかりではありません。
『人と寄生虫の関係は人間が考える以上に巧妙で、一方の論理で相手をばっさり退治することの反作用がいかに大きなものかも教えてくれる』
寄生虫に想いを馳せることは、うんこネタを喜ぶばかりでなく、生物の共生の妙に感じ入ることでもあるのでした。
…
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…なーんてことを学ぶことができましたよ、この本で。
面白く読みやすいので、寄生虫に興味がある方にはとてもオススメの本です。
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ところで、寄生虫ネタといいますと。
昔、私の実家猫の猫4号君を拾った時に、私自身もサナダムシを引っ張る経験をいたしました↓
↑レース編み記事に見せかけた、サナダムシ体験記です。
なかなか貴重な経験をいたしました。
それから。
Wikipediaにものすごく面白く読み応えのある寄生虫症の記事があります↓
↑これ、本当にオススメです。
めっちゃくちゃ面白いので、一読をオススメします。
下手なフィクションよりもずっとドキドキハラハラしますよ。
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