風がやんだんだ。
水面は鏡のようだろう。
こわごわのぞきこむ あなたが映る。
波を立ててはだめだよ。
涙のひとしずくだって
波紋となるほどの凪。
それは
激しい静けさだ。
静寂に
すべてが映る。 響く。 震える。
岸辺の落葉の
そよりとした気配さえも。
静かな嵐を生きようと思った。
水面の下は爆流。
すべて沈めて
あなたの鏡像を
決して揺らさない。
僕は凪。
<S>
「凪(なぎ)」という言葉がありますね。
ふと風がやみ、無風状態になった状態をさす言葉です。
もともとは海岸地方の、昼間の海風と夜の陸風の間にある、夕方と明け方の無風状態を言うんだそうです。
日中は陸のほうが地熱が高くなり、陸側の空気が上昇して、海上との気圧差から、海から陸へ風が吹き込む。
これが海風。
夜は逆に、保温力のある海側のほうが気温が高いので、海上のほうが上昇気流を生みやすく、陸から海に向かって風が吹き出す。
これが陸風。
この海風から陸風、あるいは陸風から海風への転換期に、一瞬のベタ凪が訪れる。
だから、いわば凪とは、気温差がなくなる平衡状態に生まれる状態。
無風状態とは、実はそんなふうに、陸側の必死の放熱と、海側の対流下の保温といった、めまぐるしく激しい力学的なダイナミズムの末に、ようやく訪れる奇跡のような一瞬なんだ。
静けさとは、嵐の中に訪れる。
ブログ「詞人集団 Beehive」が開設されて、はじめてアップされた詞「はじまりの歌」(by<K> 2009/1/16)
に、「胸つまる沈黙という叫び」、そんな語があった。
なんでだか、今それを思い出して、その詞を読み返してみました。
「はじまり」と「おわり」はなんだか似てる。
円の最初と最後みたいに。
連載 第8回
「しんみりじわじわ Beehive語録」
―― 昨日の私は 誰も傷つけぬまま永遠で
未来に負うべき傷は もうすでにここにある
<M>
('10年1/7 「最終章 さらなる飛躍に向けて」
より)
冒頭ではBeehiveの最初の一矢、<K>サンの詞を引用してので、ここではBeeの最終記事、MICHIOさんの詞から引用させてもらいます。
未来も過去も、すべて同時に存在している――。
そんな摩訶不思議で先端物理学的なパラレルワールドの概念を、わずか2行で言い表してしまった<M>サンの文才に舌を巻きながらも、僕がこのフレーズに心が震えたのは、「永遠」「在る」ということへの、心強さと諦めです。
心なんてコントロールしなくたっていいんだね。
悲しんだことは、もう存在しちゃったし、昔から存在してたんだから。
立ち直ったところで、過ぎ去るものも、なくなるものも、新たにやってくるものすらない。
すべては一枚のディスク上のこと。
僕という針が、あっちをなぞったり、こっちをなぞったりしているだけで、すべては最初から在って、しかも永遠に在り続ける。
針がなぞりきれなかった、僕の知らない無数の現実さえ、あらゆるパターンがすでに在って、起こっていて、起こり続けている。
僕という存在が生まれてなかった場合のパターンさえ。
なぞりきれなかった無数のパラレル宇宙の<僕>を追うより、僕が選んだ、あるいは出くわした、あるいは運悪く押しつけられた<今>を生きようと思います。
そんな壮大な決心が、実はたかが失恋だったり、たかが日常のすれ違いがきっかけだったりするところが、人生っておもしろくてオーゲサ。w
最終号特別企画・・・
「迷えるミツバチの 教えて! メンバーの近況」
とうとう「おるすばん」の果樹園に、Beehiveのメンバーが、全員そろうことがなかったですね。w
まあ、だから「おるすばん」だったのですが。
そこで、そんな心残りを最後に晴らしたいと思います。
おるすメンバーの倉本サン、MICHIOさんから、近況とメッセージをいただきました。
どちらも、本人によるテキストママです。
倉本サンがメッセージよこしてくれたのなんか、実はほんの30分前。
おせーよ。w
倉本より
皆様、ご無沙汰しております。Beehiveの佐藤浩一、海外支店長(たまに音信不通)、災害地域担当の倉本でございます。
災害地域担当の癖に、いちばんの被災地であるここを放置していてすみませんでした。
「で、どうなったの?」と情報収集をかける折には、いつも留守番組が機嫌が悪くて、倉本、おのれの気まずい登場に悔恨やまずといった調子なので、もうはげさんに後見を任せることにしたのですが、そのはげさんも何やら被災していらっしゃいました。
改めておのれの無力を痛感しております。
Beehiveは、本編も、そして休止後のここでも、Mさんとシバタのドラマがブログの核をなしていました。それを他人事のように楽しんでいた僕は、もうMさんには呆れられてしまって、すっかり嫌われてしまったようなのですが、僕は依然としてMさんが好きです。Mさん、そんなに怒らないでください。(笑)
でも、このままではちょっと“Beehive セカンドステージ”は難しいかなァ、という感じですので、お二人さん、ちょっと距離をおいて頭を冷やしたまえ、とアドバイスしましたら、「だからそうするって言ってるだろ」と、二人から同時に突っ込まれ、「すみません、お任せします」と答えるしかありませんでした。(笑)
ここは、MICHIOさんが、Beeとはまったく関係ない個人ブログを続行してくれる、という噂もありますが、そういう期待とプレッシャーが、彼女の今の状態には一番負担になると思いますので、それもまあ、成り行き次第でいいのではないですか。ねえ、皆さん、どうです。
ああ、また「だから、そうするって言ってるだろ」と、二人に怒られそうです。
近況ということですが。カミサンのお腹、せり出てきましたねェ。
産後に体型が戻るのかどうか心配していましたが、MICHIOさんの華麗な復活事例を励みに、彼女から奨められたナントカクリームをせっせと腹に塗っては、妊娠線の発生を防いでおります。
お腹が割れても僕は構わないよ、と愛をこめて言ってあげたのに、「私のお腹よ! 勝手なこと言わないで」とキレしてしまった僕の奥さんは、今後いったい誰にお腹を見せるつもりなのでしょう。まあ、それも深くは考えないことにしています。
僕の近況ですか。忙しいですね。
今年も地震が多かったですね。ハイチ・チリ・中国青海省の復興がまだ途上のところに、昨年に続きインドネシア・スマトラ沖がやられました。近日、現地入り致します。
日本も奄美の水害、深刻ですね。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
皆様、これら復興支援の呼びかけなどにピンと来ましたら、幾許かのご協力をお願いします。明日は我が身ですからね。人助けなんて、自分が無事なあいだしか出来ませんよ。今のうちです。
それでは、また機会があればお会いしましょう。機会がなければ、どうしよう。(笑)それものんびり考えます。
おるすばん組2名への、これまでの温かいご支援とご交流、心より感謝致します。取り急ぎ倉本でした。
※シバタへ、
改行などのBeehiveルール、すっかり忘れてしまいました。適当にいじってください。
MICHIOより
みなさま、お元気ですか?
るすばんブログの管理人でありながら、途中から<S>くんに押しつけて逃げだしてしまって、本当に申し訳ありませんでした。
私って、こんなに責任感なかったっけ?? とちょっと自分にがっかり…。
でも、みなさんと<S>くんに甘えて、ちょうだいした夏休みと秋休みは、私にとってかけがえのないバカンスになりました。
バカンスといっても、普通に自宅と職場を往復し、家族と同僚と日常を過ごし、ときどきボンヤリするだけのバカンスでしたが。
この11月から、そろそろ薬も減らしていくことになりました。
自分では「大丈夫」という予感がありますが、「治りがけがいちばんキケン」とみなに脅され、「えー、そうなのー?」とこわごわ、一方でちゃっかり、業務の軽減や家事サボリ放題に甘んじています。
それから突然ですが、ゆゆさん、∞メリーさん、エランシルのボディ美容液、いいですよ。
細胞のミトコンドリアに働きかける自然由来の有効成分が秀逸です。
それから、エレクトーレのフェイシャルトリートメント、すごいです。
-700mvという、高いマイナス電位をもった「還元電位」化粧品ですよ。
プラチナ美顔器とか、ゲルマニウム・ローラーとかは、もう不要です。
これが言いたくて、言いたくて。(笑)
しまった、実はすごく元気だということがバレる…。
最後に<S>くん、ひとりぼっちでおるすばんさせてごめんなさい。
そして、ありがとう。
お疲れさま。
もうお互いに、何の義務も義理も存在しない、自然な情と思いやりだけでのんびり交流する、そんな関係になりましょう。
「距離」って、意識的に、がんばって、死に物狂いでとってるうちは、見かけだけの遠距離で、かえって離れられない、ということがあるかもしれません。
もっと肩の力を抜いて、ちがう場所から親しげに「おーい」と呼びかけるようなユルイ関係でいるうちに、自然にできていくのが「距離」なのでしょう。
だから、まずはここを散会しましょう。
来月からのことは、もう少し考えて、<S>くんとみなさんに、このブログを通してお返事いたしますね。
それまで、ボディとフェイシャルを磨いておきます。(笑
それでは落ち葉の季節、秋のメランコリーに負けず、情緒のスパイスくらいに受けとめて、彩り豊かなこの季節を楽しみましょう。
みなさん、どうぞお元気で。
・・・というわけで、再びマイクをシバタに戻します。w
<K>サン、現地視察、気をつけて行ってきて。
無事の帰り以外は何も望みません。
<M>サンは予後も女磨きに余念がない様子。
あなたの元気はその美貌に宿るから。
気がすむまでやってください。w
来月からのことは無理しないでね。
業界が忙しい年末は様子を見て、年が明けてから考えてもいいじゃない。
さて、この記事本文だけご覧になった方には、なんだかよく事情が飲み込めないと思いますが、実は、はっきりとした事情なんてそもそもありません。
わたくしシバタは、今回のこの記事更新をもって、ここの管理人を引退することに致しました。
もともとここはBeehiveメンバーのMICHIOさんのIDによるブログで、一時的に留守番をつとめていただけですので、この度、その部屋の鍵を家主に返還することに致しました。
皆さまには、長らくお世話になりました。
今後は「Rの夜/Sの昼」
でのご交流を、よろしくお願いします。
あ、でもあそこは記事本文がいちいち長いので、義理がたく読破しないで、メッセージのある方は、最新記事の拍手コメや、「Sの昼」カテゴリーの最新記事コメ欄でも使ってください。
では、最後の決め言葉。
おするばん最終号、コメント欄 開放!!