冬になるとおなじみのおおいぬ座のα星、シリウス。最も明るい恒星であり、距離は6光年足らず。白い色で輝き、質量は太陽の約二倍。二重星でもあり、既に一生を終えた地球サイズの「白色矮星」一個を伴っている。 古代メソポタミアBC7000年前の粘土板文書、古代エジプトのヒエログリフには「明るく輝く赤い星」で、かつ双子星である、と記述され、兵士の徴兵検査に使用されていたという。 なぜ、赤くなっていたか?赤色巨星になっていたのか? 現在の理論では赤色巨星化してから最低でもシリウスの伴星クラスなら100万年は持つはずであり、現在でも赤い筈だという。 ならば、なぜ? シナリオとして考えられるのは、現在光輝いているシリウスの水素ガスをもぎ取り、それを白色矮星側で一時的に「核融合反応」水素+水素=重水素反応、またはヘリウム生成反応を起こすという、暴走型核融合反応が起きていた可能性が高い。 たった、6光年先でこのような事象が進展して、最悪、超新星爆発に至らなかったのは不幸中の幸いである。というのは、カシオペア座に実際同じ経緯をたどって超新星爆発をおこしたのが「ケプラーの超新星残骸」なのである。 この危険性はこいぬ座α星プロキオン(8光年)にもいえ、そのほかの近傍の大質量星「アンタレス、アルデバラン、ミラ」にもいえる。