桑田真澄さんと佐山和夫さんの共著『スポーツの品格 (集英社新書)』を読みました。
桑田さんの本を読んで『正しい指導』について、考えて見ました。
それは、まず、現在求められている指導力というのは、本人をやる気にさせる力なのではないかということです。
今、スポーツ界では暴力が問題になっているように、力で強引にねじ伏せ、やらせる時代は、完全に終わりました。
これからは、力を使わず、本人が進んでやるように仕向ける指導こそ、求められているのだと思います。
あれしなさい、これしなさいと強く言うのではなく、個々の選手が、自分から、気がついて、考えて、やるように導くことこそ、今求められている指導力なような気がします。
また、体罰なんで言語道断だけど、何も体罰だけが暴力ではなく、言葉による暴力も、大きいと思います。
アマチュアの試合を見ても、その点が、すごく気になります。
怒鳴られて、脅されて、良いプレーが出来るわけありません。
特に、小学生くらいの子供など、そんなに罵声を浴びせれば、将来トラウマになってしまうのではと思ってしまいます。
実際、試合中、監督やコーチに、怒鳴られれば、筋肉なども緊張して、全く逆効果です。
エラーやミスの原因にもなります。
最近は、高校野球などでも、怒鳴るどころか、笑顔を絶やさない指導をしている学校もあります。
これは、何もスポーツだけではなくて、英語指導にも当てはまると思います。
英語指導に体罰はないと思うけど、やはり、言葉による精神的ダメージというのは大きいと思います。
反対に、指導者の言葉で、生徒を伸ばすことも可能だと思います。
結局、何事も、本人が好きで、楽しく出来ることほど、強いものはないと思います。
どうやったら、この子が英語学好きになってくれるだろうか、という事を、最優先に考えると、自然と、指導法も変わってくると思います。
また、そんなことを考えるのは、指導する側にとっても楽しいと思います。
桑田さんも、この本の中で、『野球は進歩しているのに、指導法だけ進歩しないのはおかしい』とおっしゃられています。
○その他の桑田さんの本リンク
野球を学問する
心の野球―超効率的努力のススメ
新・野球を学問する (新潮文庫)
野球の神様がくれたもの
○桑田さんの電子書籍
心の野球 超効率的努力のススメ
試練が人を磨く
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