GPファイナル2026 マルセイユ
マルセイユ=プロバンス空港に12月6日到着。
飛行機の到着が大幅に遅れました。
#GPファイナル に向け、 #羽生結弦 選手もマルセイユ=プロバンス空港に到着しました。飛行機の到着が大幅に遅れたにも関わらず笑顔を見せてくれた #羽生 選手。もうすぐマルセイユも12月7日になります#GPFigure #ISU pic.twitter.com/bjiqMzzQ7d
— 読売新聞写真部 (@tshashin) December 6, 2016
12月7日
お誕生日
報道陣は「この日はコメントを取れないと覚悟していただけに“神”に見えた」と言っていました。
— ジェニフ🍎 (@jenif_valentine) May 22, 2020
そして、日付が変わり22歳の誕生日となった7日、笑顔で取材に応じ、「(飛行機内では)久しぶりに存分にゲームができたんでよかった」と、遅延を前向きに捉えていました。
【 #フィギュア 】羽生、飛行機遅延も「存分にゲームができた」深夜にマルセイユ到着 https://t.co/vJcMzgc9If #スポーツ新聞 pic.twitter.com/fdjjovzsMm
— スポーツ報知 (@SportsHochi) December 7, 2016
仏・マルセイユも7日になりました。 #誕生日 を迎えたばかりの #羽生結弦 選手が取材に応じてくれました。22歳の #羽生 選手がどんな滑りを見せてくれるのか楽しみです。お誕生日おめでとうございます。 #GPFigure #ISU pic.twitter.com/d3ASxJIVTS
— 読売新聞写真部 (@tshashin) December 6, 2016
飛行機の到着予定時刻から約1時間半遅れて現地入りした羽生。
22歳の誕生日を迎えた7日未明にマルセイユ市内のホテルで取材に応じ、「21歳の最後の試合(11月のNHK杯)もうまくできた。今年は健康な状態でファイナルに出られ、誕生日も迎えられたのはうれしい」と喜んだ。
2016 懐かしい~~~
夜中の織田君のGPFの番宣。
— ꪀ ᥱ ꪀ ᥱ ·˖࿐ (@JULY11mossball) December 6, 2016
今回は、ユズVSハビ!
懐かしい羽生君も登場してる♪ pic.twitter.com/GRZo1jFPYf
長久保さんのカメラマンの方々のお話も大好き
カメラマンの1日は長い。朝はコックエリコ(おフランスのコケコッコー)の合唱の中を歩き、夜は街娼たちの視線を浴びながら帰る。今大会の1日を例に取れば、ジュニアの練習が始まるのが午前7時。競技が終わるのは午後10時30分。この時間になると百鬼夜行するのは万国共通だから、宿泊先が近いもの同士が隊列を組んで帰途につく。
「写真撮ってもカメラは盗られるな」。各自200万円程度の機材が入ったバックを背負っての集団下校だ。
カメラマンたちは古くからの住人、新参者、旅人が入り交じって村のようなものを形成して暮らしている。
村長はデビッド・カーマイケル。表彰式などの撮影で真ん中に陣取る小柄なおじさんだ。教師生活30年、カメラマンとして第二の人生を送る幸せな人。選手に写真を頼む際には「ユヅル!スペシャルフォト フォー ミー」などと弱った老人を装うが、実は一番元気な75歳。
住人の一人のNさんは羽生結弦選手の写真集などで著名な方。その一方でまかない料理人としての顔も持つ。今回も包丁、まな板、各種調味料をカバンに詰め込んでのマルセイユ入り。午前練習と競技開始までの少ない時間に地元の食材を仕込み、下ごしらえ、これにフィギュア愛をスパイスに加えて煮込んだ「Nさんカレー」は冷えた体と、日本食に飢えた心に優しい。「写真を撮ってるよりダシを取ってる時間の方が長い」という噂もある。
Tさんは選手に寄り添うことができるカメラマンだ。勝った選手と同等、あるいはそれ以上に負けた選手に声を掛ける人。ジュニア時代から築いた選手との信頼関係は強く、助けられることも度々だ。だが、撮影位置抽選で2日連続、25番(最下位)を引くなどクジ運が悪いのが玉にきず。彼が選手に言うように「大丈夫。次があるよ」と言ったが、聞いちゃいなかった。
彼ら定住者と比べると、勝者に群がり、一騒ぎして帰って行くわれわれは旅人のようなもの。撮れる写真も違う。
「こっち向いて」とか「笑顔で」という言葉が飛び交うメダルを持ってのフォトセッション。旅人はニッコリ写真は撮れるけど、無防備な本当の笑顔は撮れない。笑顔の「質」の違いにがく然とすることも度々だ。
前回、お話しした羽生選手のリンクサイドのエピソードもN、T両カメラマンがそこにいたからできたこと。悔しいけれど撮らせてもらった感はある(いや、撮らせてもらったんですけど)。
フィギュア・カメラマン村は居心地がよいので、旅人もついつい長逗留になりがちだ。でもデビット村長のように「スペシャルフォト フォー ミー」と言えるまでにはあと21年ほどかかるかな。(編集委員)