久石譲さんのTwitterが話題ですが

 

作曲家さんの正式な許諾を得て著作権法にそった

楽曲使用がなされることの重要性を訴えていらっしゃるんですよね

 

 

 

羽生さんの場合はYouTubeでも、楽曲の許諾に関しては

きちんとされている様子が伺えます。

 

 

羽生さんの『Hope & Legacy』の時は

とても大変で矢野桂一さんがご苦労してくださったと伺っています。

 

 

おそらく、問題はファンの曲の扱いにあるのかもしれません

 

 

 

これからも<羽生結弦×久石譲>を見たい。そのためにできること。

2023年のツイートです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音響デザイナー・矢野桂一が紡ぐ『フィギュアスケート音楽』の世界(前編)

 

 

 

 

《抜粋》

久石譲氏のご厚意『Hope & Legacy』

©Getty

 

 

羽生選手が久石譲さんの曲を持ってきた時には、周りが慌てた。久石さんといえば日本を代表する音楽家で、スタジオジブリが制作するアニメーション作品の音楽でも有名だ。

「作るのはいいけど、羽生くん側の関係者に『使用許可だけは取ってくださいね』と言ったんです。編集はそれと平行してスタートさせました」

 矢野さんがそう言ったのには理由があった。以前、小塚選手本人が編集したジブリの曲の使用許可が下りず、敢えてプログラム用に再録音した経緯があったからだ。なので、羽生選手のリクエストには細心の注意が払われた。ところが、羽生選手の関係者から伝えてもらった時点では了承を得られなかった。
 

いちばんの問題は、別の2曲を繋げて使用することにあった。作曲した経緯や曲のコンセプトがまるで違うものを合わせるということは、作曲者の意と反することである。どちらか1曲を編集して使用するのであれば目をつぶることもなくはないが、繋げることに関しては、楽曲を大切にする観点からも簡単に許可できるものではないとのことだった。

 これは音楽に携わるものとして納得のいく説明だった。それでも、何とか了解してもらう方向を探した。今度はテレビ関係者の仲立ちのもと、矢野さんとスケート関係者の数人で、久石さんの事務所にあらためて頼みに行った。

 

「本人はいらっしゃらなかったのですが、プログラム用に私が編集した現物をその場で事務所の方に聞いていただいたんです。それで、フィギュアスケートは営利目的ではなく、純粋にスポーツのひとつであること。その競技のプログラムとして久石さんの曲を使わせていただきたいこと。競技時間や演技にあわせて編集を加える許可をいただきたいこと。それらをあらためてお願いしたんです。羽生選手の中にはすでにイメージがあるようで、何とか許可をいただきたく久石さんのほうにお話ししてくだされば、と」

 

その後、久石さんからは許可をいただけることになった。ただし、これは今回限りの特例であり、久石さんのご厚意によるものだ。プログラム曲『Hope & Legacy』は、『View of Silence』という美しいピアノ曲が、エキゾチックな『Asian Dream Song』を挟む形になっている。世界にひとつしかない珠玉のプログラム曲は、羽生結弦の代表的な作品になった。

 まもなく、『Hope & Legacy』に携わった関係者は、東京でのコンサートに招待された。その時、矢野さんははじめて久石さん本人に直接挨拶をしたのだった。

 

 

全文はこちら 「SEIMEI」の楽曲についても