鈴木明子さん

 

 

 

羽生結弦 震災から13年…祈りを込めた宮城公演 共演者・鈴木明子氏が感じ取った〝変化〟

 
 
カメラ 川出剛
 
 
《途中から》
 

被災地から希望の光を――。2年連続の開催となった当公演を前に、羽生の思いは自然と出演者全員に伝わっていた。鈴木氏は「震災の記憶を忘れずに、ともに前を向いて希望を持ち、明日へ向かおうという思いを共有し、羽生くんの盟友であるハビエル(フェルナンデス=スペイン)氏を含む出演者全員が一つになって取り組むことができたので、温かいショーになったと思う」と語った。

 

 昨年の公演ではプロ転向後、初めて地元・宮城で自身の演技を披露。復興の象徴として輝きを放った一方で、複雑な心境が垣間見えていた。2014年ソチ五輪の団体戦で共闘するなど、かねて親交のある鈴木氏でも「去年の羽生くんは苦しみを抱えている感じがしていた。震災のことを背負っているというか、悲しみのほうをすごく感じてしまって、声もかけられなかった時間もあった」と振り返る。

 

ただ、今年の羽生は柔和な雰囲気があった。「もちろん苦しみを抱えている部分は変わらないのかもしれないが、今回はリハーサルの段階から前を向いて歩んできているのが伝わってきた」。羽生がソロで演じる際はいつも通りスイッチが入るというが、その他の場面では比較的リラックスムード。「私はリハーサルが一緒の時間だったので、その時にいろいろと声をかけ合ったりとか、去年のことを思い出し合ったりとか、出演者のみんなと談笑しながら進んでいった」と明かした。

 

羽生の祈りはファンにも伝わっていた。「羽生くんが大切にしている今回の公演に込めた思いを、観客のみなさまも自然と受け取って見てくださっているのが、会場の雰囲気や拍手、温かさとともに感じられた」。前を向く姿勢を通じて「羽生くんも、被災した方にとって震災はもちろん辛い記憶だと思うが『みなさん明日も頑張りましょう』というような前向きな言葉や雰囲気がすごく良かったし、温かい時間だった」と会場中が一体となった。

 

「今年の公演で『notte stellata』が一歩進んだのでは。『notte stellata』も前を向いているなと感じた」

 

月日が流れても、震災への思いは変わらない。これからも羽生はスケートで被災地の未来を明るく照らす。

中西崇太

 
 
 
鈴木明子さんInstagram
 
‘’終演後の晴れやかでやわらかい笑顔が嬉しかった。‘’
 
そう言ってくれる仲間がいてくれること
ファンとしてはとても嬉しい照れ
 
 
 
 
 
ショボーン昨年の羽生さんは辛そうだったもんね。。。。。