ほぼ日刊イトイ新聞

 

第7回 限られた時間の中で

 

 

 

 

 

 

第6回 フィギュアスケートは難しい

 

 

 

 

 

 

オッドアイ猫氷の上で怠惰庵しているようで素敵なお写真

 

 

 

 

 

今日のダーリンは一日で消えちゃうからね

 

 

 

いまだにスマホはむろんのこと、ケイタイも使わない人と、
 しょうがないから「電話」と「手紙」をやりとりしてたら、
 なんだかちょっとたのしくなってきた。
 ぼくのほうは、いまのところタイピングしたものを
 プリントして署名だけ入れて封筒で送るのだが、
 あちらさまは、原稿用紙にブルーブラックのインク、
 もちろんの手書きである。
 ご本人を前にしても言える悪口として言うが、
 けっして達筆とは言えない頼りない文字ではある。
 だけどねー、それがいいんだ。
 文字が苦笑しているというか、
 ところどころでにやにやっと笑っているんだよな。

 おっと、いま確かめたらインクはブルーブラックじゃない。
 「おれのことだからいちばんオーソドックスな
 ブルーブラックだと思うだろう?
 でも、相手方がコピーを取るときに黒のほうがいいんだ」
 などという声が聞こえてきそうだ。
 たぶん、これは長いこと編集者として
 原稿を受け取る側にいたときに
 「黒のほうがありがたい」と思ってそうなったのだろうな。
 ぼくのほうから次に出すときには、手書きにしようかな。

(続き)