東和品質スペシャル対談#05「将来の夢、ビジョン」

 

 

 

 

僕は、自分が今やっているフィギュアスケートというものを、フィギュアスケートという枠だけじゃなくて、「羽生結弦」という新しい形としての表現や、芸術みたいなものにどんどんしていきたいなと思っています。

今は映像化の技術が向上していますし、紙媒体やテープといった劣化が激しいものからインターネットになり、ディスク媒体もどんどん改良されていて、鮮明な映像を残しやすくなっています。将来的には、もしかしたら色彩だけではなくて、もっと3Dに見えたり、その空気感を味わえるたりするような装置も開発されていくかもしれない。

そういうことを考えていくと、僕がこれから作っていきたいなと思っている演技だったり、また表現だったり、いろいろなものたちが後世に残っていってくれて、最終的に未来のいろいろな人たちが、「羽生結弦」という人間の演技を見た時に、「すごく面白い人がいたんだな」って感じてもらいたい。いつか、50年後とか、それこそ100年後とかでもいいので、思ってもらえたら嬉しいなと、最近は強く思っています。