羽生結弦「スピン0点問題」 日本スケート連盟が正式回答



日本スケート連盟は26日、フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)の男子ショートプログラム(SP)で五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)のチェンジフットシットスピン(CSSp)が「0点」とジャッジされたことについて、レフェリー・吉岡伸彦氏の見解を公表した。内容は以下の通り。


 フィギュアの採点システムでは、各要素の要素名(=基礎点)を認定するのは技術役員の仕事、GEOとコンポーネンツを評価するのは審判員の仕事です。今回の件は、基礎点の問題なので、審判員の評価ではなく、技術役員の認定に係る事項です。レフェリーは審判員の責任者ですが、同時に競技の責任者でもありますので、技術役員に確認した内容を下記の通りお伝えします。

 関連するルールは「シット・ポジションのためには、回転脚の大腿部が少なくとも氷面に水平」「スピンの姿勢が成立するには連続した2回転が必要」「足換えあり一姿勢のスピンの場合には、ショート・プログラムでは、どちらか一方の足で姿勢が成立していなければノーバリュー(0点)になる」で、これらは今シーズンから新ルールというわけではありません。

 羽生選手のCSSp(チェンジフットシットスピン)については、足換え前はシット・ポジションが成立していますが、足換え後は2回転連続したシット姿勢がなく、シット・ポジションが成立しておらず、ノーバリューという認定になりました。(原文ママ)