【銀メダルの羽生一問一答】悔しいという一言にすべてを託したい


--大会を終えて

 「いまの自分にとって悔しいという言葉が一番合っている。いろんなことをいうと自分の気持ちをうまく伝えられない。悔しいという一言にすべてを託したい」

 --同門のフェルナンデスが優勝

 「ハビエルがすごくいっぱい練習してきたと聞いていた。その結果が実ったことはうれしい。と同時に(ハビエルとは)いつも一緒に試合をやってきて、『おめでとう、誇りに思う』といってくれていた。逆の立場になってチームメートとして誇りに思うけど、自分はそんなに心が広くないから『悔しい。絶対に勝ってやろう』と思った」

 --4回転サルコーの失敗について

 「自分の感覚を信じてやった。本番で決まらなくては意味がない。反省している」

 --カナダ・トロントの練習環境は

 「幸せな環境で練習してトレーニングを積んで試合に来ている。カナダに移ってから3シーズン目だけど、初めてのシーズンから家族の輪の中に入れてくれた。ハビエルは仲間思い。心優しいお兄さんみたいな存在。ブライアンはときおりお母さんみたいになる。コーチとして素晴らしいし、人として成長を見守ってくれる存在」


サンスポ http://www.sanspo.com/sports/news/20150329/fgr15032900380002-n1.html




【世界選手権終えた羽生一問一答】滑らなければならない義務がある


--今季の個人戦を終えて

 「最後まで五輪王者だからという気持ちがあった。2連覇は頭の中でちらついていたけど、どうやればいい演技ができるかを考えていた」

 --演技後はぬいぐるみなど祝福が相次いだ

 「気持ちをいただいてありがたいけど、自分だけでは持ち帰れない。せっかくいただいたものなので何か社会の役に立つような寄付をしたい」

 --失敗の原因は

 「試合でやってみてできないのは、自分の力が足りない。(試合への)持っていきかた、確率を上げるためにしっかりとしたものにしないと。ファイナルはいい演技ができたけど3カ月経って自分の心境も変わった。ピーキングがうまくいかなかった。試合の中での心境が相当ずれていた」

 --なぜ大会に出続けるのか

 「自分は現役スケーターだから。日本代表として選ばれて、滑らなければならない義務がある。(けが等で)自分の中では自己管理が不足している」

 --銀メダルという結果は

 「ブライアンとは毎日連絡を取っていた。ベストは練習はしてこれた。よくここまで奮い立たせたと、自分の中でほめてあげたい」


サンスポ http://www.sanspo.com/sports/news/20150329/fgr15032902270003-n1.html





羽生、一夜明け周囲に感謝「失敗は成功のもと。失敗しなければ気づかないことがたくさんある」


--今季を振り返って


 「みなさんが心配してくれた。中国杯から10日ほどたって、リンクに戻ったときは『これはだめだ』と思ったけど、ファイナルにいきたいと思った。(2位だった中国杯で)順位が悪かったら、ずっとシーズンを棒に振っていたと思う」

 --周囲への思いは

 「周りの方が支えくれていると、(ソチ)五輪以上に感じた。(今大会は)医療的なことでかかりつけ状態だった」

 --中国杯の事故に対する反応について

 「僕がテレビに出ていなくて、地方大会で下の順位を争っている選手なら、こういうニュースにはならなかった。僕(の立場)だからこそサポートを受けられて、心配もしてくれた。衝突事故は命にかかわるようなことだと(周囲が)考えてくれた。恵まれている。特別な存在だと思った」

 --因縁のリンクに立ってみて

 「お久しぶりじゃないけど、(中国杯では)しっかりあいさつして帰ることができなかった。一生懸命だったので、覚えていない。ああいう事故があったけど、滑らせていただいたのは確か。氷がないと僕たちは滑れない。しっかり感謝の気持ちをもってやりたい」

 --今季の成否は

 「失敗したかどうかは人の見方による。失敗は成功のもと。失敗しなければ気づかないことがたくさんある。このプログラムを滑って、むだなことは一つもない」

産経 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150329-00000530-sanspo-spo