こちらは 陰山メソッドを実行した家族の奮闘記がまとめてある本でした。

他の陰山先生の著書に比べると、印象的なところは少なかったように思います。

その中でも心に残ったのは下記の部分でした。

☆子供が伸びるためには、指導する側の指導力が上がらないといけません。指導力の向上は、まさしく子どもとの共同作業です。
教育の本質とは、あらゆる意味で子どもを見つめること以外にはないように思います。

難しいことかもしれませんが、たとえ子どもに接する時間が短くても、子供の状態を的確に判断する必要があります。そこが1番大事なのです。極端な言い方をすれば、それがすべてです。

★★★

なるほど…!!


息子さんが算数オリンピック金メダリストになるまでの道のりを記した本です。
算数が苦手というお母様が導いた具体例がたくさん書いてありました。

以下、要約して抜粋

☆算数が得意な子にあって普通の子にないもの
=数字問題を解くことが好きでたまらない!という感覚が身体に染み込んでいること。

・難問にその全てをかけて向き合い、絶対自分の力で解いてみせるという感覚を持っている。

☆日常生活の中に数字感覚を磨くチャンスがたくさんあることに気づかせ、数字でたくさん遊ぶ。

・手足は定規代わりに使うと楽しい。
小さな子どもだと、手を開いた状態で肘から中指先まで約30cm。グーを作ると約10cm。両手を広げると身長とほぼ同じ長さ。小さな子供が足を1歩前に踏み出すと約40cm。

このように手足を使って身近なことを実測しておけば正確さは期せずとも、興味があるものをどこでも測れる。外出が楽しくなる。

☆食べ物を切り分ける時は分数を教えるチャンスだが、このついでに%の概念も染み込ませておく。
「ドーナツ1個を10個に切り分けたよ。
その1つ分が10円だよ。これが3つあると30円分だよね、これは このドーナツ1個のうちの30%になるよ。3割、とも言うね。」

この概念を持ってスーパーに、行き、計算を繰り返していくうちに定着する。

☆分数同士の割り算にはコツが必要

1/2 ÷1/4 を考える時、1/2を、1/4に分ける、となってしまい、体感としてどのくらいの大きさになるかピンときにくい。

・まず4等分したケーキの絵を紙に書き、4÷2の割り算を、考える。4つを2つに分ける、と考えずに4個の中に2個のまとまりがいくつあるのか、と、考えるようにする。
4等分されたらケーキ4個の中にはケーキ2個のまとまりが2つある。したがって4÷2=2
これと同じように考えて「全体の1/2のケーキの中に全体の1/4の、ケーキがいくつ入っているのか?」と考えると2つ入っている
これでようやく1/2÷1/4=2ということが理解できた。

このように体験としてのイメージを持ってから計算に入ると理解が深くなる。

☆子どもが問題を考えること自体が楽しい、と思わせるため、母からの出題は面白く、漫才風にしていた。関西弁にしたり、虫歯、白髪、など
普通の問題にないような、子供がイメージを膨らませたくなるような問題づくりを意識した。

・この時、正解にはこだわらなかった。楽しんで解いていればOK。考えたこと自体を褒めていた。

☆数の規則性のセンスを幼児期から身につけておく。

・階段を登るときに「2.3.5.7…」と素数を数え、
下がるときは「97.89.83…」と素数を逆から数えていくことを実践していた。


★★★

全体を通して「算数を強くしたい」という、
作者であるお母様の信念を感じました。
それでいて、お母様じたいは算数が得意ではないとのことで
お子さんが算数に取り組むことを大事にし、
考えることを尊重し、
答えに対して手放しで尊敬する、
という強いアスリートの母のような姿勢が印象的でした。

子どもにとって、親に心から尊敬されることは、どれほど嬉しいことでしょう。

英語育児で有名なタエさんの本でも同じようなことを感じたのを思い出しました。

子どもが伸びていこうとする力を、心から尊敬しながら応援する親になりたいものです。