久しぶりのアニメの話。
2023秋アニメ、カーレース物が2本ありますね
「MFゴースト」と「オーバーテイク」
今回、不覚にもちょっと胸の痛みと共にウルッと来てしまった
「オーバーテイク」第9話
ここからネタバレ含みますので、未見の方はスルーして下さい。
ストーリーはF4レーサーとフォトグラファーを軸にしたレースアニメ
「実際のモータースポーツに寄り添いながらも人間ドラマを描く」というコンセプト
人間を撮れないというスランプを抱えるフォトグラファー孝哉と
何処か冷めた態度ながらレースではアグレッシブな高校生F4レーサー悠
レース終了後、人知れず涙を流して悔しがる悠を見つけた孝哉は思わずカメラを向け、それまで人間相手には動かなかった指はシャッターボタンを押し、その姿を撮影する。
その後、孝哉の努力で「三日月飲料」をスポンサーに迎え順風が吹き始めるが、
当時バッシングを受けた「3.11の津波に呑まれる直前の少女の写真」のせいで、
スポンサーが撤退、孝哉は姿を消し、悠は彼を探し自宅を訪れるが姿かは無かった。
#9話は悠が岩手の大船渡を訪れるところから
3.11の前日、孝哉と地元の方々との交流、老人の孫の少女との出会い
そして津波、逃げ遅れる少女・・・。
人間を撮れなくなった本当の理由を悠に話す孝哉の葛藤と写真を公開した覚悟。
そして、震災前にお世話になった老人の病室で。。。
「オーバーテイク」レースシーンでも駆け引きより個々の心理描写や
それぞれの立場、生き様がクローズアップされてるヒューマンドラマ。
昔好きだったF-1マンガ「赤いペガサス」に似てるような感じ。
東日本大震災では2万2,318名の死者・行方不明者が発生
その傷は深く、今も苦しみの中にいる方々が多くいます。
未曾有の大災害と云われたけど、被災地以外では過去になりつつあるのも事実
それと向き合って伝えてくれるアニメがある事に感謝を。
他に見てもらいたいアニメとしては
「薄暮」
「フラ・フラダンス」
「岬のマヨイガ」
「すずめの戸締り」
他にも短編を含め多数あるようですが。
改めて、災害で亡くなられた方々に鎮魂の祈りを。
今回はこの辺で。