続き


登場人物



秦王…昭襄王


白起(武安君)

…秦の将軍 

常勝将軍、じょうしょうしょうぐん…


范雎(応侯)

…秦の宰相





本編


武安君が言うには、

あの時、楚王は自国

の強大なのを頼みに、

政治に心を尽くさず、

群臣も互いに功を嫉妬

し合い、楚王にへつらう

佞臣ばかりが政権を握り

忠臣を退けて、官民の

心は離れ壊れたところの

修理なんかもなされて

いませんでした。


(楚国内には)忠臣も

いなく、国家に備えを

欠いていたからこそ、

私がわが軍の退路を

断ち兵士に決死の

覚悟をさせ、敵地深く

まで侵入し侵入した

土地の田畑から兵糧

を得ていたからで、

ございます。



白起「この時、兵たちは

軍にありて己の家とし、

将帥を己の父母とし、

親しみ合い、信じ合い、

心を一つにし、力を合わせ

敵前において逃亡する者は

誰もいなかった。


白起「ところが楚人は楚の国

で戦うものですので皆、自ら

の家が心配で心も上の空で、

敢闘する意思は皆無でした。


だからこそ私が功を立てれた

のでございます。と。

続き


登場人物



秦王…昭襄王


白起(武安君)

…秦の将軍 常勝将軍


范雎(応侯)

…秦の宰相




応侯が白起を

説得する場面。





応侯

「また韓と魏が連合して

切り出す軍勢は夥しい数に

上ったのに、君の率いる

軍はその半数以下で伊闕

にて破った敵の首級24万を

あげた。


韓・魏はそれゆえに未だに

我が秦に臣従している。


これまであげたのは全て

君の功績でこの広い天下で

君の名を知らぬ者はいない。


趙は長平にて兵卒の多くを

失い国力は底を尽きかけて

いる。


この機会に私は趙の数倍の

軍を繰り出した。


願わくば君を大将として、

是が非でも趙を滅ぼしたい。


君はいつも寡兵にて大軍を

打ち破り、その用兵はまるで

神業のようであった。


まして今回は強兵を持って

弱兵を討ち、

大軍をもって寡兵を討つ

わけだから、勝ちは歴然だ。」


と。

続き


登場人物



秦王…昭襄王


白起(武安君)…秦の将軍


范雎(応侯)…秦の宰相



あらすじ

《秦》は長平で敵の首級40万

を得、秦将白起はそのまま

《趙》の都邯鄲を攻めようとした。


しかし《秦》は《趙》と和睦。

《秦》の国内での自分の

地位を脅かすものと思い、

応侯が秦王に《趙》と和平を

結ぶことを進言。


白起は不審に思いつつも、

兵を引く。


その後再び《秦》は《趙》を攻める。

将軍白起が秦王に、

「まだ時期ではない」と

言うが…。




本編


(白起の進言を退けて)秦王は、


秦王


「もう兵を繰り出してしまった。」


と。


五校大夫の王陵を

将として《趙》を攻めた。


しかし敗れ五部隊を失った。


そこで秦王は白起を将として

向かわせようとした。


が白起は病気と称していかない。


秦王は今度は応侯に白起の所に

向かわせ彼を責めた。


応侯

「《楚》の地は五千里四方もある

大国で武器を持って戦う勇士が

百万もいたのに、君はわずか

数万の兵でその都鄢・郢(エン・

エイ)を陥れ、遥東まで侵入した。

楚人は慄き再び西へとは向かおう

としなかった。」



いったん区切ります。



漁父




ここらは応侯が白起を、

何とかして戦場に向か

わせようと白起のこれ

までの功績を列挙して

いる場面。


けど白起からしてみれば


「もともとはお前が変な

妄想してチャンスを失った

んだろう。」てな感じ。

登場人物



秦王…昭襄王

※この時代王は周王

ただひとりのはずが、

戦国末期になると諸侯が

勝手に王を名乗るように

なる。


白起(武安君)

…秦の将軍、常勝将軍


范雎(応侯)

…秦の宰相




本編



》の昭襄王は《》と


和睦し人民を休ませ、


武器をそろえた後、再び


》を討とうとした。


武安君が

「それはいけません」と。


王は言った。

先年(この場合は《》を

攻めた年)に人民は疲れ、

金も尽きかけていた。

だのに君は《》を攻め続け

ようとした。


今、人民は休んで兵糧を

蓄え、戦意は充実している。

なぜいけないのか。」


白起が言うには、

「長平では軍は大勝し、

そこでの軍の損害は

微々たるものでした。


軍の戦意は高揚し、

軍は恐れ慄きました。


軍は(休ませた間に)

戦勝を祝い祝宴をあげ、

贈り物を送ったりして

財産を使い果たしました。


逆に《趙》は負傷者の

傷の手当てもせず、

戦死した者の供養も

せず、涙を流して悲しみ

合い、《》の王族や貴族、

人民が皆力を合わせて

田畑を耕し、国力を充実

させています。


例え今、前回の倍の軍勢を

繰り出したとしても、臣の

予測では《趙》の守備も以前の

十倍にはなっているでしょう。


》では兵40万を失ってから、

王であろうが、人民であろうが

関係なく、朝は早くから働き、

夜は遅くまで残り、互いに謙遜

し合い、四方の国への贈り物を

鄭重にし、婚姻し誼を通じ、

ただ《》と対することだけを

考えています。


国内においては

国力を充実させ、

国外においては

成功しております。


だからこそ今は攻める

べきではございません。」と。

白起列伝




第二弾




第一弾はこちら↓


〈白起 ①-Ⅰ〉


これは『史記』より。




今回は


〈戦国策〉の


白起に関する記述。






まずは






漁父





登場人物




《秦》




秦王…昭襄王




白起…常勝将軍




応侯…范雎、秦の宰相






秦軍は長平での戦いに


おいて将軍白起は敵の


首級40万を得た。




《秦》は敵の首級に応じて


官位を与えるが、40万は…。


このままでは自分の地位が


危ないと宰相范雎は《趙》と


和睦するように進言。




結局《秦》は《趙》と和睦。




この勢いのまま、《趙》の


都、邯鄲を攻めようとする


白起に帰還命令が下る。




内心不満に思うも白起は


兵をまとめ引き上げた。