どうも!
最近色んな国の料理をいただく機会が多い姫です。おじぎ

今回ご紹介するのは、
あのスペイン・カタルーニャ地方で「世界で一番予約が取れないレストラン」として名を轟かせ、今は無き「エル・ブジ」出身で、
修行中に意気投合した日本人オーナーシェフ、チリ人のシェフ、メキシコ人の美人ソムリエール
三名で始めたスペインレストランです。
今後行く予定の方は、読まないで当日をむかえた方が楽しめるかもしれませんので、
ブログにUPしようか迷いましたが、
以下の記事を読んで、行ってみたいという方が増えることを期待して、あえて紹介します。
予約済みでも予習感覚で期待値が上がり、実際満足できれば幸いです。

という訳で、恒例の…
トゥクライミング

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-外観
外観

場所は、要町から徒歩1分。
店名の看板が目印で地下一階にあります。
なぜ、乗換人口が多い駅ではなくこの地を選んだかというと、
オーナーシェフの永島氏が仕事に専念しやすい立地なのです。
その深い理由を知りたい方は、お店でお食事をする際に聞いてみましょう!

話は戻りますが、「エル・ブジ」といえば、料理長のフェラン・アドリア氏が、エスプーマなどの分子ガストロノミー的な調理科学や最新料理器具を駆使して日本でもその技術が受け継がれているお店が増えてますね。
こちらでは、そんなノウハウを活かしつつ、スペインだけでなく三人でメキシコで食のリサーチしに行くなどして、
日本の素材との組み合わせを考えつつ、
81ならではの日本発信のモダンスパニッシュを研究しているようです。
海外から日本へ国際電話をかける場合、日本の国番号は、“81”。
日本語だけでなく、英語やスペイン語が話せるメンバーだから、
海外からのお客様とのコミュニケーションも大切にしていることがわかります。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-内観
シェフズテーブル

清潔感とライブ感を兼ね備えたキッチンで、シェフが腕を振るう姿が見られます。
キッチンというよりラボと言いたいです。
理由は、実際体験していただくとよりうなづけます。
お客様との距離が近くて、食に関心がある方でしたら、つい質問をしたくなります。
そんなコミュニケションがとりやすい設計がこちらの食空間において重要なポイントになっていました。

コースは15000円の1種類のみです。
通常の内容は、お料理10品程度、ペアリングワイン5~6種類で構成されてます。
メニューは、お任せで、季節ごとに変わります。
よって、今は、“Sumer 2013”のTASTING MENUで、
この日はお料理9皿とワイン5種類でした。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-スプマンテ
Ca'del Bosco Cuvee Prestige NV / Lombardia,Italia

イタリア・ロンバルディア州の心地よいフレッシュ感があるスプマンテで乾杯いたしました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-乾杯写真
乾杯写真

海外から一時帰国中のグルメな友人との再会ディナーの始まりです。
日本に滞在している食通な方でもまだ、こちらには行ったことがないという声が多いようです。
その訳は、席数8席で18時30分から19時までに入店し、1回転だけなので、リピーターだけでもうまってしまうでしょうし、予約至難が続くのです。
そこで、前もって予約し、この日をむかえることができました。
お互い初訪問で日本で話題のお店について勉強できる機会に恵まれました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-Pig Ear Butter
Pig Ear Butter

密封瓶を開けると、エスプーマバターの香りがふわっと広がります。
底には、豚耳が入っておりコリッコリの食感を楽しめます。
パンに合うお皿でした。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-Tostada
Tostada

トウモロコシ×紫蘇、瀬戸内の桜海老でメキシコ料理を和テイストが加わっていました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-ガリシアの白ワイン
Gaba do Xil 11 / Valdeorras,Spain

スペイン・ガリシア地方の白ワインで、
果実の熟したような香りで、前後のお料理にない甘味の調和が楽しめました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-Ceviche
Ceviche

南米料理の魚介のマリネ“セビーチェ”をアレンジし、
上にはエスプーマより軽いアイレで、下には、愛媛産で、2日間熟成させた鯛を使用。
お肉では考えられうる熟成を魚で研究し、旨味を引き立たせていました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-Gnocchi Pecorino
Gnocchi Pecorino

マイクロトマトのプチっとした食感と、
ジャガイモではなく液体化したペコリーノを葛とともに炊いて
冷水に搾り出して固めたニョッキペコリーノの口の中でとろける舌触りのコントラストがユニークでした。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-ブルゴーニュの赤ワイン
Hautes Cotes Nuits "Les Colombieres"10 / Bourgogne,France 

写真のようにソムリエールさんが丁寧にワインボトルのエチケットを見せて下さるので、
撮影をさせていただきました。
ピノ・ノワール 100%で、フランス・ブルゴーニュ・コート ド ニュイの赤ワインです。
エレガントな酸が次の食材とよく合います。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-シーズナルステーキ
Seasonal Steak

季節のステーキということで、
なんと、夏らしい鳥取のスイカをステーキに!
表面をキャラメリーゼし、お肉のようなナイフ使いで食べることでスイカの新たな魅力を知りました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-ローヌの赤ワイン
Crozes Hermitage "Esquisse"11 / Cote du Rhone,France

フランス・ローヌのややスパイシーな赤ワインです。
お供には、やっぱりメインディッシュのお肉ですよね!

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-ラム モーレ
Lamb Mole

計らずしてキムラブラム♪のメインディッシュの登場!
真空パックで4時間半と低温調理でじっくり火入れした仔羊に、
サボテンとカカオ豆・香辛料・人参や玉ねぎで作ったモーレと胡麻と一緒に頂きました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-Cheeses
Cheeses

コンテ、ミモレット、ゴルゴンゾーラピカンテ、マンステールといった
ハード・青カビ・ウォッシュタイプのチーズを盛合せでいただけました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-カサブランカのデザートワイン
Morande Late Harvest 09 / Casablanca Valley,Chile

チリ・カサブランカのデザートワインです。
蜂蜜を想わす甘口さが、ゴルゴンゾーラピカンテとのマリアージュに適していました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-Pumpkin
Pumpkin

芋たこ南瓜好きの皆様おまっとさんでした!
美しく盛り付けられた南瓜をセミフレッドでたっぷりいただきました。

フードアナリスト金成姫のオフィシャルブログ-Petit Four
Petit Four

優しく触れないと崩れてしまうほど繊細なショコラ。
最後までお皿にこだわり、神経を集中させてお料理されていました。

シェフは睡眠時間をけずってまでして、このラボで仕込みをされているそうです。
そんなお店のクリエーティブで強い情熱に疎通し、哲学を理解ながら、飲食を楽しめる事を考えると
この“受講料”が安く感じます。
秋のメニューも楽しみです!

要町 わざわざ行きたい 唯一無二のお店 ~姫心の俳句より~

お店の詳細は、こちら