「茂宇気」と書いて「もうけ」と読みます。
元々は「妙見大権現(みょうけんだいごんげん)」と称し、この地の氏神として「埴山姫(はにやすびめ)」を祀っていました。
埴山姫は伊弉諾(いざなぎ)と伊弉冉(いざなみ)との間に生まれた土の神様です。
「ハニヤス」とは土器などの材料になる赤土の粘土を指します。
神器や祭具を作る為の神聖な土という意味だそうです。
そのことから埴山姫は陶器・農業・土木・造園などの神様として信仰されてきました。
田んぼの畦や川の堤などで祀られることが多く、作物の実りにも関係するため五穀豊穣の神「豊受大神(とようけのおおかみ)」と一緒に祀られることも多いようです。
また、同じく土の神様である「埴山彦(はにやすびこ)」とは対となり、二神を合わせて「埴安神(はにやすのかみ)」といいます。
妙見大権現は1702年に天照大神を合祀、「妙見茂宇気宮(みょうけんもうけのみや)」と改称しました。
その後1868年の神仏分離の際、天照大神のみを祀る神社となり、「茂宇気神社」となりました。
現在の祭神は天照大神、大山祇命(おおやまずみのみこと)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)となっています。
「茂宇気」という名前が「儲け」に通じるとして商売繁盛・金運の神様として信仰されています。
全国から参拝者が訪れているそうですよ。
是非参拝してみてください。