大黒天は元々ヒンドゥー教のマハーカーラ(Mahākāla)ですが、日本では神道の大国主と習合し、財運をもたらす神様として広く信仰されています。
大黒天をお祀りしている所は数多くありますがその中でも変わっているのが、「油掛大黒天(あぶらかけだいこくてん)」です。
全国に10数箇所で祀られているそうです。
文字通り大黒天の像に油を掛けて祈願するというもので、その由来にはいくつか説があります。
商人が大黒天像に油を掛けてしまったところ、商売が繁盛したという故事に基づくという説や、昔大黒天像を油で磨いていたことに由来するという説などがありますがはっきりは分かりません。
ただ全国的に油掛地蔵や水掛地蔵などが信仰されているということもあるので、そこから派生したものかもしれません。
油掛大黒天が祀られている寺社をいくつかご紹介します。
・菅原山宝珠院(大阪府大阪市)
・油掛大黒尊天(岡山県岡山市)
・浄瑠璃山国分寺(山口県下関市)
・佛日山永泉寺(愛知県岡崎市)
・身延別院(東京都中央区)
などです。
他にもいくつかあるようなので、近くにあれば是非お参りしてみて下さい。