建部大社(たけべたいしゃ)は滋賀県大津市にあります。
祭神は
・本殿・・・日本武尊(やまとたけるのみこと)、天照皇大神 (あまてらすすめおおかみ)
・権殿・・・大己貴命(おおなむちのみこと)=大国主命おおくにぬしのみこと)
となっています。
主祭神である日本武尊は古代日本の皇族で、第12代天皇「景行天皇(けいこうてんのう)」の息子にあたります。
日本武尊は日本史における英雄の一人です。
まず九州の蛮族「熊襲(くまそ)」を討伐し、その後東方の蛮族「蝦夷(えみし)」を討伐しました。
東方討伐の際に三種の神器の一つである「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」を使って草を薙ぎ倒した話は有名です。
それ以降この剣は「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と呼ばれるようになったという話もあります。
日本武尊は景行天皇43年に亡くなります。
そしてその3年後、景行天皇46年に日本武尊の妃であった「布多遅比売(ふたじひめ)」が神勅によって東近江市にある箕作山(みつくりやま)に日本武尊を「建部大神」として祀ったのがこの建部大社の始まりと言われています。
その後、675年に近江の守護神として今の場所に移されました。
この神社が金運のパワースポットである理由ですが、昭和20年に発行された日本で最初の千円札のデザインに日本武尊と建部大社の本殿が使われていることです。
流通期間が短く、幻の千円札と言われるこの千円札は現在でも高額で取引されているようです。
金運の他にも出世運、商売繁盛、縁結びなどのご利益があります。
宝物殿には重要文化財の平安時代に作られた女神坐像、小神像二体があります。
女神坐像は日本武尊の妃とも言われています。
夏には花火大会もあります。