去年も外国税控除のやり方を記事にしましたが、1年経って見返してみると分かりづらかったので今年はもう少しわかりやすい記事にしようと思っています。
まだ、確定申告は間に合うので、米国株から配当金をある程度もらっている人は参考にしてみていただければと思います。
まとめ
最初にまとめを書きます。
- 外国税額控除は、米国株の配当金などで、米国ですでに課税されているものが日本でも課税されている場合、二重課税された分を確定申告で取り戻せるというもの
- freeeのような会計ソフトでは対応していない(はず)
- 今回は、e-taxを使って外国税額控除を含めた確定申告を作成&提出
- 正直、めんどくさい作業がある(最初は数時間かかる)
- 確定申告の項目に詳しくなれるので、勉強しながらお金を取り戻せるのでおすすめではある
- 外国税額控除には、証券会社から「年間取引報告書」と
今回紹介するステップ全体像
今回は、私がやった方法を紹介するので、これ以外の方法もあると思います。会計ソフトは適宜変更して考えてください。
- 外国税額控除以外の確定申告をfreeeなどの会計ソフトで作成(外国税額控除だけのために確定申告する場合は最初からe-taxで始めるのも可)
- 会計ソフトを使う理由は、源泉徴収票からの入力の仕方や個人事業主をしている場合には、その時の取引から青色申告に必要な青色申告決算書などを生成しやすいため
- 会計ソフトで作成し確認までして提出はせずに、e-taxで確定申告を始める
- freeeの最終版から同じ内容をe-taxに埋めていく
- 外国税額控除部分も埋める
- e-taxで提出
e-taxで確定申告
e-taxで確定申告をしたことがない方は こちらから作成していきます。
左側の「作成開始」をクリックして作成します。
スマホとマイナンバーカードが一番楽なのでログインします。
ログイン後は、源泉徴収票ともしも個人事業主があれば、事業所得の欄を埋めていきます。(今回割愛)
次に、「上場株式等に係る配当所得等」を分離課税所得で入力していきます。
「配当所得の課税方法の選択」で分離課税を選択
「特定口座年間取引報告書」の内容を入力する
※楽天証券やSBI証券などからダウンロードした電子ファイルをアップロードするだけでOKです。
楽天証券:
SBI証券:
データで交付された特定口座年間取引報告書の入力を選択
申告する所得を「配当所得」だけにする (損失相殺などしない場合は譲渡所得で外国税額控除しないときは特に不要)
上場株式等に係る配当所得等完了
次にいよいよ「税額控除・その他の項目の入力」を埋めていきます。
外国税額控除等を選択
「外国税額控除額の計算がお済みでない方」を選択
埋め方を説明します。
楽天証券やSBI証券で以下のような外国配当金の書類を手元に用意します。
この例では以下のように埋めます。
この部分は手で埋めていく必要があり大変です。
最後に 調整国外所得の計算を入力
この金額は、「特定口座年間取引報告書」の「配当金等金額(円)」の年間の合計金額です。
これで外国税額控除が完了します。
残りを埋めて提出すれば外国税額控除が完了できます。
いろいろな手順が必要で大変だと思いますが、私は26000円ほどを2時間くらいで取り返すことができたので、時給1万円くらいかなと思います。