最近読んだ「老子」という本を紹介したいと思います。
これは、「ハーバードの人生が変わる東洋哲学」の本を読んで、孔子、老子、荀子、孟子などが出てきたことがきっかけです。
それぞれの教えの基礎がわかっていないために、深い理解ができなかったので、それぞれの教えをある程度理解してからもう一度読めば更に理解が深まるだろうなと思ったからです。
おすすめ度⭐⭐⭐⭐
「老子」は万人におすすめしても、興味ない方も多くいると思うので、⭐4つにしましたが、人生を考える上でとても参考になる本だと思いました。
普段抱える悩みを解消する上でも、考え方の一つとして頭の片隅に入れておくことができると思います。
まとめ
今回、みなさんは「老子」の教えとは簡単に言うとどういうことかを知らないと言う前提でまとめを書いていきます。
私もこの本を読むまではほぼゼロでした。
- 老子は、道家の考えで、儒家には批判的な考え(孔子=儒家はまた別の回で)
- 道家とは、宇宙そのものまたはその摂理を指すものを「道」と呼び、「道」に学ぶべきという考え
- 天地形成の前の根元的なものは、わからないから名付けようがない。名付けなければ言及できないから、道と呼ぶ。
- 道の教え
- 道から万物が生じる
- 無為自然を正とする
- 積極的な自己顕示や軍事的攻撃を批判
- 水のように下に行くもの(謙虚)を大事にする
- 柔弱なもの(水、女性、嬰児)が堅強(岩、男性..)に勝つ
かなり単純化するとこのような感じだと思います。
学び
老子の教えでは、
- 無心で治める
- 知識や財宝が多くなれば却って心は迷う
- 道は知識を減らすこと→愚民思想
- 美醜や有無は相対的なもので、相対的なものを超越した無為無言の立場へ行くべき
- 謙虚になる
- 足りるを知ること
これらを実際に体現すれば、仏のような生き方になるのかなと感じました。
が、一方でかなり説得力はあるなと感じました。
自分を強く見せたり、口で攻めるのは中長期的にはうまくいかない感じがするので、謙虚に下手に回るというのは、大事だなと感じました。
自分は勉強して知識を蓄えるのが好きですが、老子の教えでは知識は減らしたほうが心の迷いも減らせるので、そういう考えも持つことで、知識を持たない人に対しても敬意を払いやすくなれたと思います。
