今日は「「脳のクセ」に気づけば、見かたが変わる 認知バイアス大全」の本を紹介したいと思います。
おすすめ度★★★★★
おすすめ度は★5個です!
普段の自分の発言や周りの人との会話の中でも、意識していないバイアスがたくさん潜んでいるので、その例を知るができます。
そして、自分にバイアスがあるという意識をもって普段生活をすることで異なる意見の人やおかしい人と思える人でも「自分のバイアスによってそう見えているのではないか」や「自分も他の人にとっては変な人になっていないか」などメタ認知しやすくなります。
人間は対人関係なしでは生きていけないので、「バイアス」を少しでも学び、対人関係に活かしていけるといいなと思いました。
内容ピックアップ
認知バイアスが存在するのは、正確な情報処理には時間と労力がかかるので、認知バイアスという雑な認知をすることで速く楽に判断ができるとても便利な人間の機能です。
ここではいくつか面白かったポイントをピックアップしたいと思います。
- 自分の行動は状況のせいにして、他人の言動は性格のせいにする傾向がある
- 自分が失敗したときには、案件が難しかったや上司やメンバーが悪かったなど状況のせいにして、他人の言動に関しては性格のせいにする傾向があります。
- とてもわかりますね。自分のことであれば、自分の体調が悪かったとか、気分が落ち込んでいたとか、いろんな種類の理由や言い訳を選ぶことができます。
- 自己肯定化理論:怒ってしまった時に謝れない
- 男性の方が、嫌な感情を伴う話し合いを避けたがる傾向にあり、
- 女性はとことん話し合い、問題を解決することを望みます
- ↑とてもわかるんですよね。言われてみて始めて気がづきました。
- 社会情動的選択性理論:加齢でバイアスが変化。幸福を感じやすくなる
- 高齢者では、ネガティブな物事への反応が低下
- 一般に言う「丸くなる」というのは、科学的根拠もあったのですね。
- 自己中心性バイアス:自分は正しく、周りはバカと思っている
- 自分にもこう思っている時期がありました。
- ひろゆきが、人間の99%は「ウンコ製造機」と言っていて、自分もそうかと認識してからは、この考えを持たないようになりました。
- 損失回避性:投資家がケチなのは、損失リスクを高く見積もるから
- 自分は「損失回避性」が強いんだろうなと感じています。
- だからこそ、細かい出費にも実際の価値がどうかを考えてしまいます。
自分への適用
自分の気づいていなかった認知バイアスによる影響に気づくことができました。
認知バイアスをなくすためではなく、さらに広い考えを受け入れ、自分の可能性を伸ばしていくために使いたいです。
昨日の記事「FIREに家族の理解は必須」とも関連していますが、
自分はパートナーの出費に対して「損失回避性」が強く働きすぎて、二人の楽しい時間が減っている場合があります。
それは、FIREという手段が目的になってしまっていて、本当の目的は自由の先にある幸せな時間なはずなのに、今目の前の楽しい幸せな時間を失うという本末転倒な状態にならないようにしないといけないと思いました。
自分の言動を振り返るとてもいいツールとなるので、これからも認知バイアスを意識して日々の自分を振り返ってよりよい自分になっていこうと思います。
この本は定期的に読み返す「塾読書」リストに入れました。
