前回は「敗者のゲーム」の前半を紹介しました。
今回は全部読み終わったので、この本で言われているエッセンスをまとめておきたいと思います。
個人投資家の課題
第3部は「個人投資家への助言」となっていて、かなり有用な情報が多かったと思います。
まずは、自分がなぐり書きした第14章「個人投資家の課題」のメモです。
- 人生の長さは限られている
- 感情的に判断してしまうことがある
- インフレ
- 己自身を知れ
- 貯蓄をする
- 相場に賭けない
- 自分の住宅を投資資産と考えない
- 新金融商品に投資してはいけない
- 債券はインフレに弱い
- 投資方針を文書化
- 直感はダメ!
銘柄の選び方
基本的にはインデックス・ファンドを選択するというのが本書でのおすすめです。
さらに、銘柄選択は最終的なリターンを決める部分で大事ではないということが書かれています。
それでも買いたいなら銘柄ごとにどういう期待を持って買ったのか、その結果どうだったのかを記録しておくと良いということです。
2008年の大暴落
歴史を知っておくことは、これから起こることに対する準備になるのでとても大事だと思います。
個人投資家にとっての最大のリスクとは、相場の暴落ではなく、恐怖にかられて相場の大底で保有株を投げ、その損失を確定してしまうことなのだ
この言葉がまさに大事だと思います。
毎日価値が目減りしていく株を持って、それをさらに買い増すことはできるでしょうか。
普段からそんなシミュレーションをしておくことが必要だなと思います。
人生終盤の準備
資産を蓄えてきたあとにどのように使うかについて関われています。
どのように贈与するか、寄付するか、社会貢献に使って幸せになるなどの話も書いてありますが、現状の自分のステージからはまだ先の話なので、その段階にたどり着いたらもう一度読みたいと思います。
敗者のゲームに勝つために
最終章、最後の確認です。
投資は「敗者のゲーム」であることを再認識しましょう。
つまり、自分がミスをしたら負けるというものです。
市場に勝とうとするのは難しいのです。
勝つ方法は、プレーしないことです。
ウォーレン・バフェットは、このように言っています。
投資は単純である。しかし、単純なことを実行するのが難しい。
投資をうまくやるには、以下の3つが必要になります。
- 自分自身の長期的な目的や利益を掘り下げて理解しようとする意欲
- 本書で述べた「ミスター・マーケット」の誘惑などを含めた、資本市場と投資に関する基本的な理解
- 自分の投資目的に見合った投資政策を決定し、それを堅持する自己規律の精神
単純なことをコツコツと進めていきましょう。
