昨日紹介した「敗者のゲーム」では、運用基本方針を立てて明文化しておくことがマーケットが上下した際に投資家を守る盾となると書かれていました。
私自身も投資戦略を文書化したものがあるので現状を書き出して変更できる部分がないか考えてみたいと思います。
基本方針
今現在文書化されているのは以下の項目となります。
- 基本は積立とする(ドルコスト平均法xインデックス投資)
- 国別分散(目標: 40~50%米国、40%日本、10~20%をヨーロッパ、中国、インド、その他新興国)
- 世界株はインデックス
- 日本株は高配当株
- 50%利益が出たら売却、-10%なら買い増し可
- 個別株の1銘柄への依存度のマックスは3%
- 買付・売却の頻度の規制(未定)
「敗者のゲーム」からの改善点
敗者のゲームを読んでみて以下の4つのチェックポイントについて考えてみたいと思います。
- 運用基本方針が、投資家であるあなたの長期的ニーズと目的に合うように注意深く設計されているかどうか?
- 運用基本方針の策定が長期的ニーズと目的ベースになっていないので、長期的なお金が必要になるタイミングの計算や人生プランとともに考えていく必要はあるのかもしれないと思いました。
- 一方で、現状は余剰資金で投資をしているので、必要な出費が発生した場合にも現状投資している株式や債券は売らない方針。
- 初めての担当者でも、そのポートフォリオを運用し、あなたの意図に合わせることができるように方針が明文化されているかどうか?
- ある程度はできるが、日本株の高配当株選択は完全に自分に依存したものとなってしまっているので、ここはどうにかルール化を固めていきたいです。
- 特に常識の覆されることの多かった過去50年間運用していたとしたら、特に2008年を含め個々の混乱期に、あなたは実際にその方針を堅持することができたか?
- 混乱期に入ったことがまだないのでわからないですが、普段からもしも一番の比重を占めている米国株が半分以下になったとしたらどうするかということを考えながら投資を継続するようにしています。
- もし実行されたのなら、その方針があなたの目的を達成したかどうか?
- 混乱期を乗り越えることができれば、目的を達成できるとは思います。
やはり、目的を明確にしておくことが必要だと強く感じました。
投資の目的
今行っている投資の軸は2つあります。
一つは老後の資金を蓄えておくということです。(長期で米国・全世界株への投資)
老後働けなくなった状態で長生きしていることへのリスクを回避します。
もう一つは、若いうちに自由を少しずつ増やしていくことです。(高配当投資)
毎年入ってくる配当所得を増やして、自分が労働の対価として受け取っている給料の一部が、自ら所得をもたらしてくれる仕組みを構築することで、自分の所得の労働への依存を減らしていくことです。
まとめ
このようになりたい姿を考えてみると、高配当株に関して言えば極論は利回りをそこまで気にしなくてもよくなるという点に気づきました。
もちろん利回りが高ければ、少ない投資金額で、多くの配当金をもらえますが、実際にいくら配当金でもらいたいのかという絶対値目標があれば、多少利回りが低くても達成できる可能性は大いにあるなと感じました。
老後の資金を蓄えるためには、少しずつ積み重ねて行けばいいので、今まで通り毎月の積立投資を行っていくのと、積立投資用の口座を分けて、仕事をやめても積立投資が何年続けられるのかを入れておくというのもありだなと思いました。
65〜70まで積立投資をし続けられるだけの資金が口座に貯れば、もう積立投資をストップして他のことにお金を使ったり、配当金を増やす方向にシフトすることも可能だなと思いました。
目標を意識することで、そのためのアクションやプランが変わってくるので、定期的に考えてみるのはとても大事だなと思いました。
これからも定期的に見返して自分の方針を確立していきたいと思います。
