そんなある日、不安を手のひらに載せて見つめられるようになった事に気付きました。
それは、会社を辞めて、しばらくニート的生活を送っていたときの事。
会社人間だった私は、
毎日不安を感じていました。
毎日遊んでいて大丈夫だろうか、お金は大丈夫だろうか、
周りになんと思われるだろうか、私は人間のクズなんじゃないか・・・
多分そんなような事を考えていたんでしょう。
でも、そんな不安を客観的に見られるようになった自分に気付いたんです。
「会社を辞めて不安になるのはごく自然な事だ。
だからいちいちその不安に飲み込まれる必要はない」
「不安があるから、がんばろうと思える。だから、がんばる方にモチベーションを向けよう」※
それまでだったら不安を感じたら怖くて布団から動けなくなったり、
誤摩化す為に食べ物を食べまくったりマンガに逃げたり
そんな風になりがちだった自分が、不安を客観的に分析して、それをあまつさえ
利用しようとしている。
それはまるで、手のひらに不安を載せて、観察しているような感覚でした。
そうすることで、不安を感じても、飲まれなくなっていきました。
※心理学的に見ると、「不安」などのネガティブなモチベーションは
あまり健全とは言えないので、(「やりたいからやる」のほうが、健全)
不安をとると言うセッションを行ったりするんですが、
この時は敢えて「不安を残してモチベーションとして利用する」という選択肢をとりました。
なんとなく、このタイミングではそれが必要な気がしたからです。