息子はサプリを飲んでから妄想が無くなって
きていると思っていましたが、いやどっこい
妄想まだあります。
幻聴も毎日毎日あります。
私はいきなり消えるものではないのでは?
と思っています。が期待してしまいますよね。
少し前との大きな違いは、幻聴妄想を信じ込んで
日常生活が送れませんでした。
外出するにも何するにも心配で、後を付いて
回る日々。
今は、一人で出かけても「ま、やらかしてなさそう」
です。
幻聴や妄想の話をこの頃ぽつりぽつり話します。
昔は「否定」か「矯正」することしか
考えられませんでしたが、今は一度きちんと
耳を傾けています。それから「そう、へえ、」とか
「きちんと言葉にできてよかったね」とか
否定も肯定もしません。
なぜそうするようになったか、
「息子が安心する場所がなかったら、絶対に
幻想・妄想は消えないな」
と確信しているからです。
カウンセラーさんがどう話を聞いて
どう受け答えるか、教えてくれました。
ただただ気持ちを受け止めて、それを
返してあげるだけでいいそうです。
幼い子供が母親とよくやるやつです。
子供が転んで「痛いよ~」と泣いてきたら
「そう、痛かったのね。」と子供の痛みを
分かってあげると一番子供は安心しますよね。
「痛かったけど、自分で起き上がれて偉かったね。」
とか返しますよね。こういうやり取りで
子供は安心と自信を受け取れます。
これが一番の基本だそうです。
小さいころに親からこういった肯定的な
態度を受け取った子供は心が安定するのだ
そうです。
彼女はその一心でクライアントの心に
寄り添うように気持ちを受け止め続けて
いるそうです。
でも、100人のカウンセラーがかかっても
たった一人の親の力には適わないそうです。
私はきっとできていなかったんでしょう。
だから、今やるしかないなと思っています。
だから幻聴・妄想があってもいいと思っています。
今は幻聴・妄想がある。
それを受け止めながら生きていくのが
回復へ静かに、だけど確かに歩んでいく
道なんだろうと思います。