配役が抜群だった『捜査線上のアリア』
昨日は仕事が一段落したもんで、金曜プレステージ二週連続特別企画第一弾『捜査線上のアリア』を観ました。いやぁ~、じっくり観る二時間サスペンスって、やっぱり本当にいいもんですね~。
内容はですね、殺人事件の犯人として疑われた駆け出しの売れない女流作家が、自らの潔白を「事件を題材にしたフィクション小説」を書くことで証明するというもの。つまり主人公は、小説を通して真犯人に迫っていくわけです。
この話題性抜群の手法に、これまで彼女を小馬鹿にしていた出版社や、犯人扱いしていたマスコミは、掌を返して持ち上げはじめます。すると彼女は、これまた彼女を小馬鹿にしていた大作家先生である容疑者のアリバイも、見事に崩して小説にかき上げ、容疑者を逮捕させることにも成功。気がつけば売れない女流作家は、この作品で権威ある作家賞を受賞するまでになったのでした…。
ところが、ここで終わらないのがこの作品。最後の最後に、全部をひっくり返すような大どんでん返しが待っているんですね~。その流れは、二時間サスペンスなので多少駆け足&乱暴な所もあるんですけど、森村誠一の原作が言いたいことを女性心理と上手く掛け合わせていて、私は上手くリメイクしたな~と思いました。
で、この作品が良作になった一番の要因は、原作の良さっていうのももちろんあるんですけど、やっぱキャストだよな~みたいな。
主人公の若村麻由美は、母親の重圧という影を引きずる中年独身女性の役柄を上手く演じてましたし、何より最初の「誘えばついて来そうな自分に自信のない安い女」っぷりから、後半の自信と気品あふれる美人女流作家への変貌ぶりは、実力派美人女優の真骨頂という感じ。
さらに、彼女を小馬鹿にする容疑者の大作家先生を演じた佐野史郎も、まぁ~視聴者を敵に回す完璧な悪役でありました。この佐野史郎といい、弱者に強くてすぐ掌を返す編集長役を演じた渡辺いっけいといい、本当に適材適所に役者が配置されてたな、みたいな。あとちょい役で出ていた売れっ子ギャルケータイ小説作家も、なんか世の中舐めてるウザさ満載で素敵でした(笑)。
それと、やはりV6の坂本昌行ですかね、良かったのは。『鍵のかかった部屋』での好演が記憶に新しいからこそ、見事に視聴者をミスリードさせる役目を果たせていたな~と思いました。絶対に彼が真犯人だと思った人は多いはず。
…と、そんなわけで、配役の妙が良作に仕上げた本作なんですが、もうひとつ、出版業界やマスコミのダメな部分を逆手に取る感じが、この作品の魅力なんだと思います。私も一応は物書きの端くれとして、出版業界やマスコミの世界に身を置く人間なんですけれども、小説にも事件取材にも無縁なフリーライターなもんですから、こういう嫌な部分を見たことはなかったです。でも、編集さんや出版社の役員さんなんかの話を聞くと、本当にドロドロしてるみたい。嫌ですね、本当に。そういう世界にいなくて良かった良かった。
…あ、そういえばその昔、ある雑誌の編集長から無茶苦茶な難癖を付けられたことがあるのを思い出した!「俺は仕事やってる立場だぞ」的な、物凄い上から目線の物言いだったんですけど、こっちがそれ以上にブチギレたせいで、原稿未完のままギャラだけ貰ったという…(笑)。そう考えると、この作品は主人公の性格も含めたオチにちゃんとなってるな~なんて思ったのでありました。おしまい。
内容はですね、殺人事件の犯人として疑われた駆け出しの売れない女流作家が、自らの潔白を「事件を題材にしたフィクション小説」を書くことで証明するというもの。つまり主人公は、小説を通して真犯人に迫っていくわけです。
この話題性抜群の手法に、これまで彼女を小馬鹿にしていた出版社や、犯人扱いしていたマスコミは、掌を返して持ち上げはじめます。すると彼女は、これまた彼女を小馬鹿にしていた大作家先生である容疑者のアリバイも、見事に崩して小説にかき上げ、容疑者を逮捕させることにも成功。気がつけば売れない女流作家は、この作品で権威ある作家賞を受賞するまでになったのでした…。
ところが、ここで終わらないのがこの作品。最後の最後に、全部をひっくり返すような大どんでん返しが待っているんですね~。その流れは、二時間サスペンスなので多少駆け足&乱暴な所もあるんですけど、森村誠一の原作が言いたいことを女性心理と上手く掛け合わせていて、私は上手くリメイクしたな~と思いました。
で、この作品が良作になった一番の要因は、原作の良さっていうのももちろんあるんですけど、やっぱキャストだよな~みたいな。
主人公の若村麻由美は、母親の重圧という影を引きずる中年独身女性の役柄を上手く演じてましたし、何より最初の「誘えばついて来そうな自分に自信のない安い女」っぷりから、後半の自信と気品あふれる美人女流作家への変貌ぶりは、実力派美人女優の真骨頂という感じ。
さらに、彼女を小馬鹿にする容疑者の大作家先生を演じた佐野史郎も、まぁ~視聴者を敵に回す完璧な悪役でありました。この佐野史郎といい、弱者に強くてすぐ掌を返す編集長役を演じた渡辺いっけいといい、本当に適材適所に役者が配置されてたな、みたいな。あとちょい役で出ていた売れっ子ギャルケータイ小説作家も、なんか世の中舐めてるウザさ満載で素敵でした(笑)。
それと、やはりV6の坂本昌行ですかね、良かったのは。『鍵のかかった部屋』での好演が記憶に新しいからこそ、見事に視聴者をミスリードさせる役目を果たせていたな~と思いました。絶対に彼が真犯人だと思った人は多いはず。
…と、そんなわけで、配役の妙が良作に仕上げた本作なんですが、もうひとつ、出版業界やマスコミのダメな部分を逆手に取る感じが、この作品の魅力なんだと思います。私も一応は物書きの端くれとして、出版業界やマスコミの世界に身を置く人間なんですけれども、小説にも事件取材にも無縁なフリーライターなもんですから、こういう嫌な部分を見たことはなかったです。でも、編集さんや出版社の役員さんなんかの話を聞くと、本当にドロドロしてるみたい。嫌ですね、本当に。そういう世界にいなくて良かった良かった。
…あ、そういえばその昔、ある雑誌の編集長から無茶苦茶な難癖を付けられたことがあるのを思い出した!「俺は仕事やってる立場だぞ」的な、物凄い上から目線の物言いだったんですけど、こっちがそれ以上にブチギレたせいで、原稿未完のままギャラだけ貰ったという…(笑)。そう考えると、この作品は主人公の性格も含めたオチにちゃんとなってるな~なんて思ったのでありました。おしまい。