大杉漣さんの思い出 | 岡部尚子の たまたま、素敵。

岡部尚子の たまたま、素敵。

空晴座長の、主に食いしん坊日記。
劇団やお芝居の事、日々の事、仲間の事、でもやっぱり食いしん坊中心。

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ザ・スズナリの受付から見える風景です。
2016年の「ここも誰かの旅先」の時のもの。

今でも思い出します、新鮮に。

「当日券で」と、窓口に現れた姿を。
一瞬何が何だかわからなくて、受付窓口がテレビ画面かのような錯覚に襲われました。

大杉漣さん。

その年の7月に大阪で観た舞台
「だいこん役者」 
藤山直美さんと、漣さんの舞台。
大阪まで観に来た菜摘さんと、出演されていた深沢敦さん、竹内都子さんと終演後ご飯を食べていたところに漣さんも合流されて…

劇団の話をすると
「チラシ送ってくださいよ」と。
事務所宛に送らせていただいたらば、あのスズナリの窓口に本当に。

あの時の、地元徳島のそうめんのお話、お芝居のお話を気さくにしてくださり、帰り道に「漣」という名前のお店のドアを開けて挨拶されたチャーミングさ。
たったそれだけ、でも。
大切な思い出、宝物です。

まだまだこれから。
そんな風に思っていました。

私なんかより、多くの思い出を抱えて途方にくれている方もたくさんいらっしゃると思います。
人が亡くなったとき、その人も想います。
そしてその周りにいる人のことも想います。
抱えるしかないもの抱えて。

ただただご冥福をお祈りします。