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〜SHINee's story〜

Taemin's story&Onew's story連載中

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肩を揺らしながら
泣いていたヌナが
少し落ち着いて
僕の胸から離れた。




『ごめんね。

ありがとう』


「もう大丈夫?」


『うん。

本当にありがとう。

情け無いとこ
見せちゃったね』


「パボ。

情け無くなんかないよ。

笑顔になれるなら
いつだって僕は
ヌナを支えるから」



そんな言葉を発してみるけど
感情が死んでいるかように
色の無い世界が広がっていく。

ヌナの目は僕を映しているのに
どこか遠くを見ているような気にさせた。



『ありがとう』



さっきまで哀しみに暮れていたのに
何かを確信したような表情で言う。



ああ…そうか。

君の寂しさを拭ったら
二人の愛を深めてしまうんだね。





どう頑張ったって届かない。

心を削るだけの恋だって
最初から分かってたはずなのに。

不器用な僕は
乗り越えられると
思ってたんだ。

浅はかだった。

あの頃の自分に
伝えてあげたい。

この先どんなに
辛い未来が待ってるのか。

それでも僕はきっと
君を愛してしまうのだろうけど。








どうすれば

愛って消せるの?























それから僕は
ヌナと連絡を取らなかった。

窓から見下ろすことも
敢えて姿を探すようなことも
しなかった。

当分この気持ちから
逃れたかったんだ。



ヌナからの連絡なんて
もちろん無かったから
二人は上手くいったんだろう。

こうやって少しずつ
想いが褪せていけば
僕らただの友達になれるはず。



それまで、
僕の気持ちが落ち着くまで
ヌナとは距離を置くよ。

そっと奥の方に閉じ込めて
決して出てこないように
なるまでは。












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