彼氏と居る時は幸せそうで
ヌナが見つめるその表情から
彼の存在への愛しさを感じた。
でもここ最近のヌナは
どこかおかしい。
遠くから見かけるヌナの姿は
元気がなくて
どこに焦点があるのか
分からないまま
一点を見つめて
考え事をしてばかり。
いつもとは違う表情のヌナに
話しかけることなんて
できなかった。
何か悩んでる…?
「最近のヌナ、元気ない」
そんなヌナに
僕の方から持ちかけた。
『元気ないって、
会ってないのに分かるの?』
否定はしないんだね。
「うん。分かる。
メールでも分かるし
時々ヌナのこと見かけるの。
いつも悩んでる顔してる」
『見かけるなら
話しかけてくれたらいいのに。
心配してくれてありがとう。
でも、大丈夫だよ』
大丈夫ってことは
やっぱり何かあるんでしょ?
じゃなきゃ何も無いって
言うはずだから。
「ちんちゃよ?
ヌナが哀しい顔してたら
僕も哀しくなる」
『どうして?』
好きだから。
そう伝えたら僕ら
どうなっちゃうのかな?
「ヌナには笑顔で居て欲しいから。
ヌナの笑顔を見たら
僕も元気になれるの」
今僕が伝えられる
精一杯の君への想い。
伝えることを許された言葉。
『心配させてごめんね。
本当に少し疲れてるだけ』
きっと彼氏さんとの事だって
分かってたけど
ヌナが心に閉まっておきたいと
そう思うなら
僕はそれを受け入れるよ。
「あんまり無理し過ぎないでね。
ヌナの悩みも
僕がいつでも受け止めるから」
『うん。ありがとう』
君のことをこんなに悩ませるのも
あんな表情にさせるのも
きっと彼だけだから
正直そいつが死ぬほど憎くて
死ぬほど羨ましかった。
彼のことでいっぱいな君を
どうすれば僕の手で
幸せにしてあげられるの?
心が重たいよ…
あれからヌナの笑顔は
相変わらず見られなくて
廊下ですれ違いざまに
話しかけようと近付いても
僕に気付かずに
通り過ぎたりするんだ。
そんなヌナが心配で仕方ない。
でもその原因を取り除けるのは
きっと僕じゃない。
だから余計に僕は
1人で苛々するんだ。
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