その日の夜
ちょうどおっぱから
電話がかかってきた。
『ごめん寝てた?』
あなたの低い声を
聞いただけで
この胸は苦しくなる。
「ううん、大丈夫。
お仕事お疲れさま~」
『忙しくてなかなか
電話できなくてごめん』
「全然いいよ、
私も忙しかったの」
本当は凄く
声を聞きたかったけど。
『今週また仕事で東京に行くから
予定無かったら会わない?』
「いつ?」
『土日』
「土日なら仕事休みだし
予定無いよ~^^」
『本当?
ただ少し遅くなりそうなんだ』
「前と同じくらいの時間?」
『ううん、それよりもっと
遅くなると思う』
前よりも遅いんだ。
毎回大変だな…
「お休みだから良いけど…」
疲れてる身体で
出掛けさせるのも
申し訳ないし
終わる時間も分からなかったら
予約しようもないし
その時間に空いてるお店で
良いところって…
うーん。
もう、
こんな風に
悩むくらいなら
「じゃあ、
…私の家来る?」
思い切りすぎかな。
一人暮らしの
私の家に誘うなんて
どうかしてるかな。
『えっ
…良いの?』
「うん、良いよ。
部屋狭いけど
それでも良かったら」
『いや…』
その後に何か言ったけど
良く聞き取れなくて
「え?何?」
『そんな時間に行って
迷惑じゃないかなって』
そっか
遅い時間だったら
来る方も気を使うよね。
「全然大丈夫だよ~
土曜日はいつも夜更かししてるの」
だから遠慮なんてしないで。
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