そんな事を考えてたら
いつもより長い時間
お風呂に入っていた。
急いで髪を乾かして
少しだけ化粧をする。
ご飯どうしよう…
唐揚げとご飯だけじゃ
足りないよね。
おっぱの口に合うものって何かな?
好きな物聞いておけば
良かった…
結局 少しのサラダと
味噌汁、肉じゃがを
作ることにした。
作りすぎ?
多かったら明日の
朝ご飯にすればいいか。
肉じゃがを煮込み始めた時
「もしもし?」
おっぱからの電話。
『仕事終わって
今向かってる』
「分かった~
ご飯は食べた?」
『食べてない…けど』
やっぱり。
作っておいて良かった。
「じゃあ用意しとくね」
『本当に?ありがとう』
おっぱが来るまでに
仕上げないとっ!
早く、早く…
もう少しで完成というところで
またおっぱから
電話がかかってくる。
「ごめん今ちょっと
手が離せないから、
205号室まで
あがってきてくれる?」
可愛らしくお迎え
してあげたかったのに…
私の馬鹿ㅜㅜ
いつもより少し
気合いを入れて作った料理が完成して
後はおっぱが上がってくるのを
待つだけ。
…なんだけど、
ちょっと遅くない?
2階だからすぐに
上がって来れるはず。
どうしたのかな?
迷ってるのな?
心配になって
エプロンを付けたまま
玄関の扉を開けたら
ー ガチャッ!
『ぉわっ!』
目の前には
びっくりした表情のあなた。
おっぱの声に
私もびっくり。
と、同時に
ドキン…と心臓が鳴る。
「少し遅かったから
迷ってないか心配したの」
『え、いや、うん。大丈夫』
「どうぞ」
『お邪魔します』
女の子の部屋に入るのも
今まで機会が無かったのか
物珍しそうに辺りを見渡しながら
私に付いてくる。
用意したモコモコのスリッパを
素直に履いてる姿が可愛い。
「狭くてごめんね」
『いや、全然』
自分だけの空間を見られるのは
少し照れ臭いけど
距離がもっと
近付いたような気がして
嬉しくもある。
「ご飯用意するから
そこ座ってて」
私の言葉に促されて
二人掛けのソファーに
ちょこんと腰掛けた。
ご飯を準備してる間
大人しく待ちながら
不思議そうに
部屋の小物を見つめている。
なんか小動物みたい…
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