「口に合うか分からないけど…」
料理をテーブルに運んだ途端、
『チキン!』
目を光らせて
笑顔で私の方を見た。
「うん、唐揚げ。
それは昼間にお母さんが来て
作ってくれた分の残りなの(笑)」
『鶏肉大好きなんだ⌒▽⌒』
なるほど、
だからそんなに
反応したのね。
「そうなの?
それなら良かった」
口に合うものが
1つでもあって。
『これは?』
「肉じゃが。
和食の1つだよ」
食べたことないのかな?
『心ちゃんが作ったの?』
「うん、唐揚げ以外は
私が作った。
多いと思うから残していいよ」
『どれも美味しそう』
あなたはまた
満面の笑みを浮かべる。
この笑顔が
反則なんだよなぁ…
『いただきまーす⌒▽⌒』
料理に自信が
無いわけじゃ無いけど
…ドキドキ。
『ん~ 맛있어!
本当に美味しい!』
「良かった」
緊張していた心が
安堵に包まれる。
あなたの口から思わず出た韓国語が
本当の言葉なのかなって。
隣で座って見ていたら
どんどん料理が
口の中に吸い込まれていく。
いっぱい頬っぺたに詰め込んで
時々こっちを見て
ニコッと笑ったりなんかして。
可愛いなあ…
そんな風に
あなたを眺めてたら
『ごちそうさまでした』
お皿の中身が全部
無くなっていた。
「凄い、良く食べれたね」
『美味しかったから
ペロリだったよ』
「ふふ^^」
そう言ってもらえたら
お世辞でも嬉しい。
「片付けちゃうね」
『手伝うよ』
狭いキッチンに
二人で並んだら
腕同士がぶつかったり
食器を渡す手が
触れ合ったり。
その度に意識して
ドキドキしてる。
おっぱと結婚したら
こんな毎日なのかな。
…って、結婚なんて
まだ付き合っても無いのに。
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