次の日も、その次の日も
相変わらず人が集まっていた。
うんざりするような毎日。
ただ1つ変わったことは…
『テミナ!食堂でご飯食べるぞ!』
カイだ。
あの日からほぼ毎日一緒にいる。
彼も2カ月の間では気の合う友達を
見つけられなかったらしい。
「食堂?」
『今日弁当持ってきてないから
食堂行こう!(笑)』
「いいよ」
『っしゃ~ 俺実はまだ
食堂行ったこと無いんだよね!』
「昨日言ってくれたら
俺もパン買って来なかったのに(笑)」
僕らは食堂へ向かった。
食堂に辿り着くまでも色んな人から
視線が向けられたけど
あまり周りを見ないようにした。
いちいち気にしてられない。
食堂には色んなクラス、
学年の人たちが集まる。
僕らが着いた頃には
ほとんどの席が埋まっていた。
『いっぱいだなー。
あ、でもあそこ空いてる!』
ちょうど空いていた席に
向かい合って座る。
『買ってくるわ』
「はいはーい」
カイを見送り
席につこうとしたその瞬間、
あの時と同じように
僕の胸は大きく鼓動を打った。
向かい隣に座って
僕をまっすぐに見つめる女性。
間違いない。君だ。
ぺこりと頭を下げる君。
つられて僕も頭を下げる。
『また会えましたね!』
驚いたような顔で君は言う。
僕のことを覚えててくれたんだ。
ただそれだけのことが
すごく嬉しかった。
「はい、また会えましたね」
お互い照れ臭そうに
ふふっと笑顔になる。
クシャッと笑う君の笑顔は
まるで天使のようだ。
目を合わせるのが
少し恥ずかしくなって
視線を落とすと
右肩についたバッチが見えた。
赤色ということは…
「2年生ですか?」
『そうです!そちらは…』
「イテミンです。1年です」
名前まで言っちゃった。
『テミン君…』
君が僕の名前を呼んだその時、
『ごめんお待たせ!』
ちょうど君の友達が戻ってきた。
僕たちはパッと目を反らす。
心臓がドキドキ鳴っている。
また会えた。
君と目が合って、
そして僕の名前を呼んでくれた。
どうしよう、嬉しすぎる。
カイが戻ってきて
何事も無かったかのように
会話を始めたけど
僕の意識は君ばかりに集中していた。
会いたかった人が
こんなに近くにいる。
もっと君のことが知りたい。
もっと君に近付きたい。