エルメスの製品を

お磨きや修理にだされたかたは

きっとご覧になったことがあると思いますが、


エルメスでは

修理が完了しお品ものが戻ってくる際に

こんなカードが添えらています。



『   親愛なる皆様へ


      170年を超える長い年月に渡り、

      エルメスの職人たちは

      美への限りない情熱と想いを胸に、

      皆様から愛される製品の

      ひとつひとつに

      寄り添ってまいりました。

      それ故に、

      彼らは細心の注意を払いつつ、

      自らの持てる全ての知識や技術をもって

      お預りしたお品物に真摯に向き合い

       心を込めて修理いたします。


       皆様からの

       エルメスに対する信頼に

       心よりのお礼を申し上げます   』


品質の高さ

品格あるデザイン

美しい色

それらももちろん素敵だけれど

私は

エルメスの素晴らしさ、価値は

このマインドにあると思っています。



件のバーキンオーナー様にも

担当されたエルメススタッフのかたが


「確かに縫いをを一度ほどいてのお修理は

   革に多少なりともの負担やダメージを

   あたえることは否めません。

   けれど、

   エルメスの職人は

   お客様と製品を愛し

    細心の注意を払いつつ

    自らの持てる知識や技術の

    全てをもって丁寧に

    心を込めて

    ひとつひとつを修理しています。

    どうか、エルメスと職人たちを信じて

    安心してお預けくださいませ。

    新品とまったくおなじように

    うまれかわることは

    できないかもしれませんが

    エルメスの職人の想いと情熱が

    またひとつ込められた

     唯一無二のバッグになって

     きっと戻ってきてくれると

     私は思います。

     たくさんの想いと誇りがつまった

     このバッグを

     末永くご愛用くださったら

     うれしいです。」

     

そんなふうにお話くださったら

うれしいな、と思います。


お客様にリスクは当然伝えるべき。


ただ、

私たちが目指すのは

「お客様のHAPPY」

説明だけで終わるのではなく

目の前のお客様が

どうすれば笑顔になってくださるかを

考える

寄り添う

一流のブランドであればあるほど

そんな接遇が求められると

私は思います。


よいお客様を育てるのも

嫌なお客様にしてしまうのも

私たち次第。

こんなやりがいのあるお仕事って

ないと思います。


たくさんの想いや思い出や

歴史を刻みながら

何年も何十年も

世代も超えて

愛される、愛せるバッグ。


私は、それが

「エルメスを持つ楽しさ、幸せ」

だと思っています。



私は

受講生の皆様や

生徒さんたちにも

このカードを紹介しながら

このことばを拝借して


『私たちは接客接遇への

   限りない情熱と想いを胸に

   お客様に寄り添ってまいります。

   自らの持てる全ての知識や経験

   想いをもって

   お客様に真摯に向き合い

   接客いたします』


そんなマインドで

お客様と仕事に向かいあってね

と、お伝えしています。