昨日やっとビスク焼成をしました
午後まだ窯の温度が下がっていなかったので
夕方再度のぞきに行きました
まだ100度近くあったので断念し
黄色の雑巾がけをして冷めるのを待ちました
昨年のオーバーオールウォッシュ（肌色のせ）
つまり第1回目のメーク焼成の段階で
シミのような埃のようなグレーの斑点が浮き出るものがありました
これは色々と検討した結果ビスク焼成の温度不足だったのではという
見解に辿り着きました
今回の失敗の原因を探求すべく
古関先生のdollBookを参考にしました
10年ほど前に買ったのですが当時でも廃番となっていたため入手が困難でした
入手しただけで安心しこれまで開いたことがなかったのですが
ビスク焼成の方法のみならず
ドレスの型紙や作り方までたいへん丁寧に書かれています
素晴らしい手引書と思います
（横向き画像が直せずスミマセン）
今回の失敗の原因を探求すべくやっと本書を開いたのですが‥…
これまで何十年もソフトウェアを乾燥させてから焼いてきましたが
なんとdollBookには
クリンナップ後1時間乾かして
（つまり濡れたままで）
ビスク焼成を行うと書かれているではありませんか
そういった工法は初耳で
そりゃもう驚きましたわ
ビスク焼成の時はのぞき穴や蓋は閉めるものと思っていましたが
本書によりますと
濡らしたまま窯入れするためでしょうか
最初の10分間は蓋ものぞき穴も開けたまま
10分過ぎたらのぞき穴を開けたまま窯の蓋のみ閉めて4時間焼成
そのあとは1200度℃に上がるまでのぞき穴や蓋は閉めて焼成
（6～8時間で完了させる）
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コーン０１７
コーン０１６
などのソフト焼成や
メイク焼成時にもベントを回さず
蓋やのぞき穴を途中で閉めるような説明が書かれています
とにかく今回は教本に従って大きな窯で焼成したのでした
1205度℃で終了
焼成時間は middleなので8時間半かかりました
窯の説明書によりますと
ビスク焼成はFirstでは深部まで温度が到達しない恐れがあるためmiddleを推奨
普段ビスク焼成はmiddleですし
窯は
アメリカのスカットキルンです
なのでできれば一刻も早く状態を確かめたかったのです
黄色（アトリエ）のお掃除をしながら冷めるのを待ちました
そして先ほどやっと窯を開きました
昨年から使い始めた日本製のスリップは
ホワイトを選んでいるのに
撹拌する時色がついているのでとっても心配でしたが
ちゃんと白い肌に焼きあがっていました
高温による火ぶくれも表面のざらつきもないようです
厚めにスリップを流していますが
やはりへたりや変形が心配でしたので
軽くイソウール（ポーセレンスリップ）を詰めたお陰でしょうか
変形はありませんでした
長いことブログアップをしていませんでしたので
窯開きをしたらせめて写真を撮ろうと考えていたのですが
窯を開けたとたんそんなことはすっかり忘れ果て
気づいたら夢中で汗を流し流し窯出しを済ませていました
ビスク焼成の窯開きは特に
2か月分の仕事の結果が出るドキドキ
の瞬間です
明日はビスクを専用のスクレーパーで磨き上げます
この作業がまたしんどいのです
ちなみにA・マルクのソフトウェア
今年はひとつだけ作っていますが
元々はこんなにもとんでもないお顔なのですよ
ミスティック社のエデンべべも相当なものですが
目の形といいますか瞼の厚みが変で泣きたくなります
目切りは最高ランクの難しさです
本日は専門的で
まことにマニアックな内容となってしまい
関心が持てないお方も多くいらっしゃることと存じます
ごめんなさいね
おまけ
これはなんでしょう
黄色の外階段で見つけました
5cmほどの小枝に数㎜の極小キノコが生えていました
梅雨時期だからでしょうか
普段見かけない小さな発見でした
本日もお越しくださり、誠にありがとうございました 
べべタビト