今年の焼き期について
焼き期に入りなかなかブログアップが進みませんが
今年の焼成にはいろいろと困難が続いています
スリップ(泥漿)を国内産のものに変え不安でしたが
本焼きした結果問題なくできあがり
胸をなでおろしました
ところが
1回目のメイク焼成としてオーバーオールワッシュをしたところ
一部のヘッドに天蓋をぐるりと囲むようなシミのようなものが浮き出ました
こんなことは初めてで
原因がつかめず困り果てました
よく見るとお顔にもうっすらと埃ほどに細かな灰色が見受けられるものもあります
購入したソフトウェアに多くみられたため
スリップの問題かと当初は捉えていたのですが‥…
よく観察し傾向を判断しましたところ
すべてのヘッドにではなく大きなものにその症状がみられることから
どうやら下段の棚に置いたものにその症状が強く出ていることに気づきました
(大きなヘッドから順に窯に詰めます)
ところが小さなヘッドにもその症状が出ているものもあり
棚の高さの問題じゃないのかしらはてな
だったのですが
なるほど
最下段の大きなヘッドの隙間に
いくつかの小さなヘッドを置いて焼成していたことを思い出しました
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しかし一体どういうわけで
へたり防止のためのイソウールを探し出し取り寄せ
大きなヘッドを久々に作ったのです
悲しくってやり切れません
オーバーオールウォッシュに至るまでにもかなりの時間を費やし
今年の新作に期待をしていただけにそれらのヘッドを廃棄できず
困惑しながらも
4回目のメイクまで続行しました
陶芸は
高温のキルンの中でどのような反応が起きているのか…想定外が起きます
いつも申し上げていますように
毎回がドキドキ
ワクワクなのです
ネットで検索しまくったのですが原因が特定できず
窯業大学校
スカットキルンの取扱店
などなどに相談し助言を求めたのですがわからないままです
四半世紀ビスクdoll制作を続ける間
じつにさまざまな
鋳込み・焼成問題問題に突き当たり暗礁に乗り上げて来ました
困難や不安の中で放心し立ち尽くすこともしばしばですが
どのような艱難も
無から有を生ずる喜びを超えるものではありません
こんなに楽しいことは諦めたくない
応援しあたたかく見守ってくださる方々に支えられ
毎回起き上がることができました
5回目の焼成で完了しようと思っていましたが
どうも肌の色がやや色白過ぎる気がして
もう一度すべてのヘッドにオーバーオールワッシュを重ねました
というわけで
今年はメイクだけで6回焼成することとなりますね
6回目は最終チェック
加筆したり色を重ねたりします
向かって右のヘッドは2度目のオーバーオールワッシュ前
左がオーバーオールワッシュ後・焼成前です
ね
少し肌の色が加わりましたでしょう
焼成するとたいていビスクトーン(肌の赤色系)は色飛びしますが
濃すぎた場合後戻りができませんので
焼成をしては慎重に赤みをさしてゆくこととなります
ミレットサイズのシーリー社のブリュヘッド
でもミレットボディーにつなぐと頭でっかちになっちゃいます
ピンボケですけど
美女というより美男ですね
新作YouTube動画
是非ご覧くださいませね
本日も、お越しくださり
尽きせぬ悩みに耳を傾けていいただき
本当にありがとうございました
べべタビト